警視庁捜査二課

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062150507
  • NDC分類 916
  • Cコード C0030

内容説明

どデカい汚職捜査の内偵中になぜか辞職に追い込まれた名物刑事。彼はかつて外務省機密費事件を捜査指揮した男だった。誇りと無念を胸に秘めて書き綴ったリアル・ストーリー。

目次

第1章 泥棒刑事
第2章 ナンバー知能
第3章 バブル経済事件
第4章 赤坂警察署汚職事件
第5章 麹町警察署
第6章 事件の現場は銀座のクラブ
第7章 農林水産省汚職
第8章 外務省報償費流用事件

著者等紹介

萩生田勝[ハギウダマサル]
1949(昭和24)年東京生まれ。都内の商業高校を卒業後、68年に警視庁入庁。85年に警部補に昇進、警視庁捜査二課捜査係長を務める。担当した事件は東海銀行秋葉原支店巨額不正融資事件、日本道路公団贈収賄事件、外務省内閣官房報償費詐欺事件など多数。02年に警視に昇進、玉川警察署、昭島警察署の刑事課長を歴任。05年に警視庁捜査二課立川分室管理官に就任。07年8月20日付で警視庁を退職した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

150
良本。捜査二課でがんばってこられた萩生田さんが自らの体験を綴った。話の組み立てが上手でなく、全体に雑然とした印象、読みやすいとは言えない。それでも、作家がどんなに想像を凝らしても絶対書けない本物のエピソードが満載なので、absintheは満足した。捜査二課時代の大物官僚との対決、大規模な贈収賄、着服、などの担当事件のエピソードは、規模の大きさに圧倒され、普段読んでる警察小説がチンケに見えてくるほど。捜査に2年もかかった案件もあるなど驚きのエピソードもある。前半、所轄時代のエピソードも読んでて楽しい。2019/03/28

SOHSA

29
《購入本》ノンフィクション作品の持つ圧倒的な膂力は読み手を半ば強引に惹き付ける。当事者でなければ語れない多くのことを本書は読み手に伝えんとしている。組織も時代の変遷とともに変革を余儀なくされるが、必ずしもそれがより良い方向に向かっているとは限らないことへの警鐘だろうか。著者が何故定年前に組織を去らなければならなかったのか、真相が語られない以上、読み手にはどうすることもできない。時代は変わろうとも悪は常に姿を変えて潜んでいるのだからこそ、それと対決すべき警察の変容には国民の一人としてやはり注目したい。2017/01/31

宇宙猫

23
★★ 丁寧な口調での自慢話。ノンフィクションということで期待したんだけど、辞職に追い込まれた事件は書かれておらず、気に入らない人への悪口とお気に入りへのほめ言葉だった印象。内容には面白いものもあるので残念。2015/10/26

くも

18
捜査一課に比べると地味に見える。捜査二課は企業犯罪や詐欺を検挙する。本課は最近の活動が甘く、大した事件が検挙できていないと萩生田さんは嘆く。大型疑惑は地検特捜にやられているらしい。それにして普段は伺い知れない舞台裏、興味深く読ませていただいた。この本の難は、あまりよく寝られて書いていないこと。個別の事例一つ一つは興味深いのだが。2020/09/04

Ted

8
'08刊。2冊目の著書『刑事魂』と重複箇所が多い。聞書きの体裁で文章が稚拙。外務省の官房機密費の記述についても尻切れトンボで不自然な印象。贈収賄を事件にするには、容疑者の行動確認から綿密な裏取りまで膨大な手間がかかるので、報道されるのは氷山の一角にすぎない。日本の役人の腐敗ぶりは表に出ないだけで相当に根が深く「発展途上国並み」だ。しかも外務省のロジ担だった松尾のようなノンキャリを財布代わりに使い、いざ司直の手が及びそうになると蜥蜴のシッポ切りで、共犯の上級官僚はそのまま頬被りを決め込む構図が共通している。2012/02/29

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