内容説明
高円宮妃現代根付コレクションから選りすぐりの１４２を紹介。ご自身のカメラと文による“根付と旅するものがたり”。
目次
持ち歩く楽しみ
きざし
小さな美術工芸品
きらめき
作家の思いを楽しむ
しのぶる
テーマ根付のこと
ぬくもり
根付の歴史と国際化
根付作家一覧ほか
著者等紹介
高円宮妃久子［タカマドノミヤヒヒサコ］
鳥取滋治郎・二三子夫妻の第一女子としてご誕生。聖心女子学院に学ばれる。１９６７年よりご家族で渡英。ケンブリッジ大学ガートン・カレッジにて中国学、考古学、人類学をご専攻。１９７５年にご卒業。この頃より根付の収集を始められる。ご帰国後は、語学力を活かして翻訳や通訳をされていた。１９８４年、三笠宮憲仁親王殿下とご結婚、高円宮家が創設される。３人のお子さまに恵まれる。（社）いけばなインターナショナル名誉総裁、日本赤十字社名誉副総裁、バードライフ・インターナショナル名誉総裁、国際弓道連盟名誉総裁のほか、２００２年１１月、憲仁親王殿下が薨去された後は、日本サッカー協会名誉総裁や日加協会名誉総裁など、殿下が務められていた総裁・名誉総裁を引き継がれている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Koning
26
高円宮妃久子さまの著書その２（私的に）。最初に読んだのは学位論文だったわけだけど、これは趣味全開なアートっぽい写真集。根付をお外に連れ出して写真撮影！しかし、実のところ故高円宮さまの根付への興味の最初は妃殿下でしたか（汗。ということがさらっと書いてあったり。写真撮り始めたのは殿下の遺品のカメラが壊れないように使うためだったとか。その辺はびっくりだけど、主として現代作家を中心に自然の中に佇む根付たちという絵は素敵でございます。どれか一つって紹介してみるべきなんだろうけど、選べない（笑）そんぐらい楽しい。2015/04/09
G-dark
18
現代人が「わたしもこれが欲しい！」と夢中になるような個性的なデザインの物が多く、根付について初めて知る人も興味津々で読めると思います。現代の日本人がバッグやマスクにチャームをつけてお出かけしているのと同じような感覚で、昔の日本人も印籠や煙草入れなどに自分の個性に合わせた根付をつけて持ち歩き、粋なお洒落を楽しんでいたのかもしれませんね。根付は美術工芸品だけれど、家に飾って楽しむというよりも持ち歩いてこそ楽しい物なので。職人さんたちの技の巧みさや手作りの温もりを感じるので、お守りみたいな感覚で持てそう。2020/09/19
鯖
12
トーハクに行くたび、エントランスの大階段を上がったところにある、高円宮妃の根付けコレクションが収められた小部屋に訪れるのを楽しみにしてる。この本はたとえば「夜想曲」というピアノの根付けならばベートーベンの生家のピアノに載せられ、写真を撮られと、根付けと世界中を旅するのがコンセプトの写真集。…これ、あれですね、クソオタクがあちこちにぬいとかフィギュアをつれてって、美味しいごはんや思い出の場所で記念写真撮るのと同じメンタルですね。トナカイ角に掘られた、イヌイットの少女が望遠鏡でオーロラ見上げる「そら」が良い。2018/12/21
tama
6
図書館本 小さい細工もの好き 宮様のお妃による、自分の蒐集品を使い、撮影も自分という、あたしがあたしがの残念本。蒐集品が今様でアニメ風造形多く、「粋、渋さ」ほぼなし。自分の蒐集物を戸外へ持ち出して自然を背景にしており、根付の全体や詳細がとても見にくい。こういうのって、お気に入りのぬいぐるみでやるってのが一次流行ったがそれに乗っかった？でもｐ17大茶盛 p28酔李白 p64森の人 p105牛若 P184睨みは好み。やらずもがなはP51浅利（製作者がため息つくわ）。感性が意外と「お若い」のですねえ。2020/07/26
小倉あずき
5
以前、東京国立博物館で高円宮の根付コレクションの一部が展示されていたのを思いだし、手に取った。宮様の遺愛のカメラでコレクションを撮る。 それぞれの作品に合ったロケーション選びにセンスを感じる。 それにもまして日英の説明文が素敵なんだなぁ2013/10/25
