内容説明
保健室の先生・マリアの失踪とサッカー部の親友・枡田洋介の死。高校三年の夏、最後の宮城県地区予選大会であっさり敗北した直後に、牧一馬の周囲でふたつの事件が起きた。暇をもてあますばかりの友人たちと真相を探りはじめたものの、何もつかめない。東京の大学に進学した青年が二年後に知る真実、父親になった中年が息子に語る想い。
著者等紹介
三浦明博[ミウラアキヒロ]
1959年宮城県生まれ。明治大学商学部卒業。広告製作会社でコピーライターとして勤務。89年にフリーに。2002年『滅びのモノクローム』で第48回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちゃんみー
33
う〜ん(´・_・`)三浦さんどーしちゃったのよー、って感じです。タイトルに惹かれて読んだけど、?????だらけです。印象に残ったのは方言だけかも。そもそも、いろんな人が死ぬ必要あったのか?何が言いたかったのか?兄弟愛それとも親子愛?2014/02/19
mmts(マミタス)
7
この方言はあった方が良かったのかしら。ここまで訛ってますかね。そりゃあ、たしかに他県よりは訛ってますが、わざわざ方言を多用する必要はない方が良かったかもしれません。ストーリーは若干ありきたりだと思いました。ある意味、オッサンが青春時代を振り返るものは、ある日突然死んだり、もしくは行方不明になった仲間を探したり。しかも、原因はちょっとしたすれ違いや誤解だったり。何だろう、ある意味で何かが中途半端な内容でした。レビューが少ないから読んだ人も少ないのかしら。一応、率直に思ったことは書いておきます。 2016/04/07
咲菜
3
謎だらけで登場人物もたくさんでてきて先の読めないお話でした。読み終わって物悲しい気持ちになってしまいました。亡くなった人は生きてる人の中で生き続けてる、と改めて感じました。2014/03/16
ゆき
3
★★★☆☆:親子の絆と青春時代の思い出とミステリーを欲張りに詰め込んだ感じ。どれもが強く主張しすぎず、ほろ苦さと切なさとほわんとした温かさが余韻として残った。2013/01/16
まつじん
2
これぞ江戸川乱歩賞作家の作品だ!と太鼓判を押したくなるのはワタクシだけでしょうか。 大学受験を機に状況を控える息子と父親。 天候不純で列車のダイヤが乱れるのを利用して自分の若き日の思い出を語る父。事件とも自殺とも判別の難しい同級生の死と若く美人の養護教諭の失踪が重なり、謎を解こうと奔走するも寄り道がちな父の思い出話。 そして明かされる衝撃の事実。 そんな話に息子は少し照れた様子を見せつつ上京する。 もろもろの要素は標準以上なのでしょうがガツーンと来るものが足りないような消化不良なような。2008/12/07