内容説明
小学3年生の夏休み、ウィニーは生まれてはじめてのサマーキャンプに参加することになりました。二人暮らしのパパと離れて、まるまる2週間を過ごすのです。同じ班のロキシーという女の子とすぐになかよしになれてうれしくなったウィニーは軽い気持ちでうそをついてしまいます。それからというもの、どんどん大変な思いをすることになってしまって―。どうしたら、ほんとうのことをいえるかな―。少女ウィニーの成長物語。
著者等紹介
ジェイコブソン,ジェニファー・リチャード[ジェイコブソン,ジェニファーリチャード][Jacobson,Jennifer Richard]
1958年、米国ニューハンプシャー州生まれ。ハーバード大学院で教育学の修士号を取得。ニューイングランド各地の学校で、幼稚園から小学校6年生までの子どもたちを教え、カリキュラム・コーディネーター、国語専任教師などを務めた。その後作家活動を開始し、絵本や小学生向け読み物、ヤングアダルト作品を発表。教育分野の実用書も出版している。現在も執筆活動を続けながら、教育コンサルタントとして教師の指導にあたり、学校訪問などを通じて子どもたちに書くことを教えている
武富博子[タケトミヒロコ]
東京都生まれ。幼少期の多くをメルボルンとニューヨークで過ごす。上智大学法学部国際関係法学科卒業。銀行勤務、メキシコシティ滞在を経て翻訳の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぱせり
4
友達がいなかったら起こらなかった事件だけれど、友達がいなかったら踏み出すこともできないし乗り越えることもできなかった。「あなたはとても才能がある女の子よ。その才能を、なにかの、だれかの、うしろにかくしてはいけないの」 見守る大人たちもいい。2009/10/06
nekopon
3
「でもね、ママがいないことじゃなくて、どうしてあたしにはママがいないのって思うことが、悲しいだけなのかもしれない。」「だれだって、ときどき、どうして自分はこんなめにあうのかって思うものだよ。」――今回も心にじんわりしみいるストーリーで、素直に納得できるラストでした。訳もイラストもお話の雰囲気にぴったり。2008/09/24
ようこ
2
自分もウィニーの年ごろの頃、ほんとはこうだったらいいな、と周囲にうそをついていたことがある。現実にはこんなにうまくいかないかもしれないけれど、こういうラストであってほしい。2008/10/31
ピッコロ
1
3年生の女の子3人組がサマーキャンプに行く話 ウィニーは自分のことをよく思われたいと軽はずみでついたウソが、自分自身を苦しめることになります。外国のお話だけど、女の子同士の関係がリアリティあって、考えさせられます。でも、楽しいキャンプの様子もしっかり描かれていて、面白かった。2015/07/15
くろねこ
1
うっかり嘘をついて、後へひけなくなってしまったウィニー。後半に、一緒に過ごしてくれる友達を探して右往左往するところとか、リアルでした。友達の性格までも描けている前作の「バレエなんて、きらい」のほうが個人的には好みですが。ウィニーのパパがあったかくって優しくって(ちょっと鈍感だけど)、最高のパパだと思います。2010/09/13
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