カラスの親指―by rule of CROW’s thumb

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  • サイズ B6判/ページ数 424p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062148054
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

判型:四六判
頁数:432p
造本・体裁:上製・厚表紙・カバー

道尾秀介の最新作登場!         

人生に敗れた二人の男。そして曰くありげな少女。彼らは一緒に奇妙な生活を始め、そしてそれぞれが今までの人生に決着を付けようとするが?!

内容説明

“詐欺”を生業としている、したたかな中年二人組。ある日突然、彼らの生活に一人の少女が舞い込んだ。戸惑う二人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは。

著者等紹介

道尾秀介[ミチオシュウスケ]
1975年生まれ。2004年『背の眼』で第五回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。2006年刊行の『シャドウ』は2007年本格ミステリ大賞小説部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

276
真相は全く見抜けなかったので強がりでしかありませんが、タイトル(英文も含む)からしてダブルミーニングだったのですね。2012/01/21

おしゃべりメガネ

211
自分の中のベスト・オブ・道尾秀介の作品です。とにかくキャラが素晴らしい!展開もスピーディーで、ジェフリー・ディーヴァー級のジェットコースター的にどんどん話がたたみこむように進みます。もちろんどんでん返しも、もれなくです。『シャドウ』や『片目の猿』も好きな作品ですが、読んでる最中の興奮から、読後感の爽快感まで、何もかもが至福の時に包まれます。ミステリーという限られたジャンルをあらゆる意味で超越し、誰もがこの作品に屈することになるでしょう。直木賞受賞後より、受賞前の作品群のほうが好きなのが本音です。2009/02/06

kariya

196
騙しときたらコンゲーム。道尾秀介で詐欺師ときたら、これはない方がおかしい(笑)。かつて悪徳金融業者に人生と家族を奪われた武沢とテツさん。同じ境遇の少女まひろと出会った時、組織を相手に一世一代の大勝負が始まった。今度こそ騙されまいと構えたものの、元々擬似家族物に弱いこともあり、すっかりストーリーを追うのに夢中に。あちこち散りばめられた仕掛けに翻弄されて、結果は2勝3敗1引き分け。つまりは負けた。でもこの本を読んだ後だと、騙されてみるのも、そんなに悪いものじゃない。2009/09/06

エンブレムT

180
あぁ~騙された~~!善人だったがために転落していった武沢の、悪人になりきれない詐欺師のハードボイルドな話かとおもいきや・・・・。真の悪党達との騙し騙されにハラハラしましたが・・・くぅ・・・何を書いてもネタに触れそう!なんというコメントに困る作品!!・・・書けるのは、騙されたとしても笑顔で本を閉じられるという点かな。最後まで読んで、タイトルが胸に染みてきました。2010/04/16

sk4

178
心温まるね~。『向日葵の咲かない夏』書いたのと同じ人とは思えんあったかさ。ただ、まひろがテツさんよりもタケさんに父性を感じた場面は、あとから考えると切ないね。この世の生きづらさと、切なさと、温かさに触れられるストーリーでした。2012/05/26

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