内容説明
凄絶ないじめ体験、ボクシングとの出会い、『日本の恥』とまで言われた世界戦敗退から、チャンピオンベルトを掴むまでの感動の軌跡。そして、日本中の注目を浴びてしまった、あの防衛戦…。多くの挫折と“世界の頂点”を知る彼の姿は、ありのままの自分を愛する勇気を教えてくれる!世界チャンピオン・内藤大助初の自叙伝。
目次
1 あだ名は、「ボンビー」
2 神様なんて、絶対にいない
3 こんな僕でも、強くなっていいんだ
4 「日本の恥」と呼ばれて
5 涙に濡れたチャンピオンベルト
6 試合に勝つこと、自分に勝つこと
FINAL ROUND 強さって、なんだ?
著者等紹介
内藤大助[ナイトウダイスケ]
1974年8月30日生まれ。北海道虻田郡豊浦町出身。中学時代に受けた、いじめのトラウマを克服するためにボクシングを始める。その後、本格的にプロボクサーを目指し宮田ジムに入門。1996年10月にプロデビュー。全日本フライ級新人王、日本フライ級王座、東洋太平洋フライ級王座を獲得したのち、2007年7月に3度目のWBC世界フライ級タイトルマッチに挑戦。ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)を破り、悲願の世界チャンピオンの座を勝ち取った。同年の10月に行われた亀田大毅(協栄)戦では、12回判定勝ちにより初防衛に成功。’08年2月現在の戦績は、36戦32勝(20KO)2敗2分(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
バトルランナ-
33
いじめ中学生自殺事件にコメントをしていた筆者に興味をもち、取り寄せました。年下だけどボットン便所でそこが一番落ちつくなんて!期待以上に面白くて、DVDでしょうもないドラマを観ながら、3時間位で読み終わりました!期待以上でした!思ったより感想が少ない。意地を貼るって大事ですねー。5点満点で4.4点。2015/11/23
かず
18
「いじめは、いじめている子が絶対に悪い。いじめられている子は悪くない」と言いますが、私は違うと思います。自分の経験を通して言えます。確固たる自信がないから、付け入るスキを与えてしまうのです。内藤選手は、ボクシングによって自分を変えることに成功しました。内藤選手のように、スタートが遅くとも、努力次第で頂点に立てるのです。人生を転換できるのです。自信さえ付けば、後は大丈夫です。いじめられている君、トラウマが脳裏を離れない君、まずは何かに打ち込んでみてください。明日のチャンピオンは貴方かもしれません。2019/10/15
Nobuko Hashimoto
16
学生のおすすめの一冊。内藤氏が世界チャンピオンになって注目されだしたころ、プロボクサーにもこういう常識的な人のよさそうな人が現れたかという印象をもった。彼は業界のイメージアップに貢献したと思う。関係者に配慮してか、中学時代のいじめや、ボクシングを続けるなかでの苦労についてはさらっとした記述。自分に自信のない子、いじめをうけて苦しんでいる子が読めば勇気をもらえるかも。努力はその分野では必ずしも報われないかもしれないが、どこかで必ずなにかの力になるという趣旨のあとがきがいい。2015/08/19
拳児
8
今の苦難から、すぐに脱出はできない。しかし、今の苦しさは永遠には続かない。時が経てば状況は変わる。自分も変わる。以前、ラジオで内藤氏は、「いじめは絶対許さねえ」と言っていた。こういう人がチャンピオンになって、本当に良かった。全国のいじめられている人達の、希望になる。2011/09/21
nyantamaru
6
こんなにもひどいいじめにあっていたとは知らなかった。過去を知り、内藤大助の人となりが良く分かった。書いてあることが正しければこの人は相当な善人だ。こういう人が世界チャンピオンになってくれるのは嬉しい限りだと一観客の立場から思った。「ジーンと心が泣けてくる」と帯にあったが全くその通りだった。「努力は必ず報われるとは決して言わない。ただ、努力してマイナスになることは絶対ない。なんらかの形で返ってくる」2012/02/22




