内容説明
アメリカに渡った日本人移民は、現地の人々に敵対視されることもあった。そんな厳しい環境や潮流にもまれながら、内側から辛抱強く層を重ね、やがて温かい光を放つ真珠のように、自らの真価を社会に認識されるに至った。日本人らしく几帳面で礼節を重んじる反面、大胆な発想とチャレンジ精神で困難を克服してきた「アメリカの真珠」たちの物語。
目次
リンダ・スギ/コーヒー栽培指導教官、タイに飛ぶ
グレナ・キムラ・ユーイング/赤十字に捧げる引退後の人生
ウォリー・イチシタ/酒と“カンポウ”
ジョン・マサカツ・クニタケ/帰ってきた競馬騎手
メアリー・テシマ/名物食道、隠し味は「人情」
スナオ・カドオカ/多角農業に賭けた夢
ジェリー・シモダ/国立公園に俳句の心
アキコ・クロセ/ガンにも負けず平和運動
パッツィー・タケモト・ミンク/アメリカの女権運動に残した遺産
ケイ・ケイコ・ヒライ/少数民族助けて商売繁盛
マサコ・ワダ/彗星にしがみついた主婦
著者等紹介
グレース・美弥子・宮本[グレース・ミヤコ・ミヤモト]
1934年、カリフォルニア州バークレーに生まれる。第二次世界大戦中は西部から移転を余儀なくされた家族とユタ州に移り、3年間農業に従事してすごした。戦後はロサンゼルスに行き、UCLAで社会学を専攻した。1964年、タダオ・ミヤモトと結婚してハワイに移住。二人の男子をもうけた。1986年より、フリーライターとしてハワイ・ヘラルド紙に執筆するようになった。現在はロサンゼルスに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。