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ヒトラー・マネー

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062144711
  • NDC分類 234.074
  • Cコード C0022

内容説明

史上最大の国家的ニセ札偽造「ベルンハルト作戦」の全貌!ザクセンハウゼン強制収容所にユダヤ系技術者が秘密裡に集められ、国家的大量紙幣贋造作戦が開始する。ヒトラー、SSが仕掛けた悪魔の錬金術が戦局と経済を紊乱。

目次

帝国の陰謀
アンドレアス作戦の興亡
大英帝国への偽札攻撃
古きよきアメリカの精神
ベルンハルト作戦の誕生
偽造チームを選抜する
第十九棟の囚人たち
国境なき通貨戦争
華麗なる偽札請負人
偽ポンド札と諜報戦
偽ドルの行方
終戦、死の行進
エピローグ

著者等紹介

マルキン,ローレンス[マルキン,ローレンス][Malkin,Lawrence]
ニューヨーク生まれ。朝鮮戦争に歩兵として参加ののち、陸軍本部でプレス・リリースの作成に従事。その後AP通信、週刊誌「タイム」、日刊紙「ヘラルド・トリビューン」などの特派員として、長年にわたりロンドン、パリ、ワシントン、ニューデリー、マドリード、国連などをカバーする。ロンドンからの金融報道に対し、海外特派員協会からの賞を受ける。戦後国際通貨史上の大事件である、ポンドの切り下げとニクソン・ショックを現場から報じる。1990年代ニューヨークに戻り、ヘラルド・トリビューン紙の金融記者としてウォール街の動静を報じると同時に、元FRB(連邦準備制度理事会)議長ポール・ヴォルカー、元駐米ソ連大使アナトリ・ドブルイニン、さらにクリントン政権でホロコーストの生存者に対するスイス銀行の賠償問題を扱っていたスチュアート・アイゼンシュタット、旧東ドイツのスパイ・マスター、マルクス・ヴォルフなどの回顧録の執筆にも参加

徳川家広[トクガワイエヒロ]
1965年東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、米ミシガン大学で経済学修士号取得。国連食糧農業機関(FAO)のローマ本部、ベトナム(ハノイ)支部で勤務。その後、コロンビア大学で政治学修士号取得。2001年に帰国し、翻訳家として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

19
通貨戦争。諜報戦、神経戦・・・。齎す影響は、費やす資源そして、道徳的・法的縛りとのバランス。印象深いのが、極限下での目標達成に向けた、クルーガー氏のチーム管理・育成手法。戦後、氏への有利な法廷証言も納得。次に、当時ドイツが産業化により、手漉きで紙を作る技術を失った点。技術継承と空洞化は、現代先進国の課題でもある。蛇足だが、USではスタインベックが提案!?意外・・・。2013/12/01

貴人

12
ナチスが考案した贋ポンド計画の全容。ニセ札と言えば、キム兄の映画があったが、これくらいワクワクする展開にして欲しいもんだ。収容所の囚人からメンバーを選抜したり、数々の難関を突破していく過程はプロジェクトX的な盛り上がりがある。さらに、ニセ札攻撃に対して独裁国家のドイツにはあまり効果が無いが、自由主義なイギリスでは効果大な可能性が高いとか、ナチスドイツ内における酷い内輪もめなど色々周辺知識も書かれたおもしろかった。それにしてもちゃんと通貨や貨幣についての本が読みたくなった。2014/12/22

手押し戦車

12
経済はお金の循環が大事だがあまりにも通貨の量が増えると通貨自体価値が無くなり他国からの信用が無くなり暴落する。そこを狙って偽通貨を作って価値を無効にして戦わずして国を取る戦略それでも経済が活性化しないので戦争で資源を広げる。この時に企業の買収みたいに買収した会社の資源を利用し更に他の会社を買収して行く核分裂戦略で一気に領土を広げる。短時間で領土拡大戦略。当時のドイツの偽札技術すごい。核分裂、融合型戦略だ!2014/06/01

ちばっち

4
偽札作りに関わった人たちを一人ひとり取り上げているのでスパイ映画みたいな作り物感がなく本当に実行されたのだな、と現実感がありました。イングランド銀行の老嬢さ加減により混乱に拍車がかかったのには驚きました。世界通貨のポンドの信用はガタ落ちしてイギリスはもちろん、というより周辺諸国や植民地の方が大打撃を受けたので可哀想でした。囚人たちの生への執念がこのような結果になり驚きました。生死は運次第で紙一重だったこの時代、偽札製造チームが生き残ってくれたからこそここまで内容が詳細に知る事ができたのだなぁと思いました。2014/03/09

プラス3

4
『面白い本』から。扱ってるテーマは一級品なんだけど、文章が淡々とし過ぎかな。ポンド札の偽造防止の処理を見破るところとか一番ワクワクしそうなとこなのに、あっさり通りすぎちゃうし。2013/03/05

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