内容説明
「ガイシ=外資系企業」で働く女は、使い捨てなの?魅力的な女性たちが巻き起こす『怪事件』に、悲運にめげず立ち向かう『ガイシの女』の、実に爽快なミステリー。バリバリ働くイメージとは裏腹に、実情はパワハラ、セクハラが横行するシビアな世界。企業犯罪の犠牲になった兄の無念を晴らす杏子が、「ガイシの闇」に立ち向かう。
著者等紹介
汐見薫[シオミカオル]
東京都出身。東京外国語大学卒業。会社員を経て、中学・高等学校勤務。2002年『黒い服の未亡人』で第1回北区内田康夫ミステリー文学賞大賞を受賞しデビュー。2004年『白い手の残像』で第1回ダイヤモンド経済小説大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
10
「ガイシ=外資系企業」で働く女は、使い捨てなの? キャリアを夢見るすべての女性に贈る会心作!2008/04/10
miki
7
見た目もよく外資系会社で風を切って働き、外国人の夫と都内で暮らすバリバリのキャリアウーマン、という外見に対しその実夫との生活は破綻し人から想像されるような仕事を任せられているわけでもない岩本杏子。彼女の兄の死から事件は始まる。ヒステリックで体裁を気にする母親や、兄嫁の大胆不敵な不遜さ、様々な気持ちを抱えながらも自己利益を優先するあさこ、色んな女が登場するがどいつもこいつも性根が腐っている。色々と削られたのかもしれないが、もっと濃厚に描いてほしかった。2018/06/26
こむぎ
4
図書館のお仕事小説コーナーで見つけた本。外資系企業で働くオンナの小説かと思いきや、兄の不審な自殺の謎を解き明かす推理小説でもあった!面白かった!2018/03/23
雛
3
アメリカ人上司のパワハラなんぞがリアリティあった。後はよく出来たお話という感じですかね。2018/03/16
ぶーにゃん@積ん読本解消中
2
兄の自殺と不正融資問題を外資に勤める妹が推理する。外資がいかにハゲタカといわるファンドを運用して上手く利益を上げ、邦銀が口車に乗せられて損をしているというケースをストーリーに盛り込んでいる。次々と登場する女性陣がバラエティに富んでいる上、魅力的でおもしろかった。その性格と世渡りのしたたかさに脱帽です!それに比較すると男性陣は優秀なのになんで見劣りすることか!2009/10/08