内容説明
自分のために、あるいは親のために。何かをめざして、あるいは何かから逃れようとして。さまざまな理由から中学を受験するために進学塾に通う六人がめざす二月一日の受験日直前に選び取ったそれぞれの道は―。
著者等紹介
岡田依世子[オカダイヨコ]
1965年生まれ。第37回講談社児童文学新人賞佳作入選作の『霧の流れる川』で1998年にデビューし、同作品で日本児童文学者協会新人賞を受賞。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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杏子
13
中学受験する6人の子どもたちを描いた… みなそれぞれだけど、よくこれだけ頑張ったねと言いたいね。最後の塾長の言葉が意外とよかった。進学塾ってここまで責任持って子どもたちのこと見てもらえるものなの? 自分は私立に行ったけれど受験らしい受験はなかったし、勉強も全くしてなかったと思う。ゴールにしてスタート…切符は一人に、たった一枚ずつ… 心に残る言葉がたくさんあった。大人への道を歩き始めた子どもたちにエールを贈りたい。2013/11/30
sugarpon
5
中学受験に向けてのレールに乗った子達。脱線しそうになったり、爆発しそうになったり、自分の意思でレールから外れた子達…それぞれみんなの気持ちがよく分かるし、応援したくなる。子どもが大人になっていくまでどう向き合い、どう導いてあげるのか、いろいろ考えさせられます。2014/10/26
のふし
3
お受験に挑む小学六年生たち。国会議事堂前で新人議員に投げかけた言葉はそのまま全ての大人に突き刺さる。恥じない答えのできる大人でありたいけれど、難しいなあ。2015/09/11
kikune
3
中学受験した友達がいたから思い出した。ほんと、あたしは遊んでばっかだったもんな(苦笑)。烈子ちゃん、自分の気持ちお母さんによく言ったね!涙が出そうだった。終わり方が気になる。修一はどうなるのかな?2012/11/17
藤本森太郎
3
姪っ子が去年中学受験をしたのを思い出しながらよんだ。自分は受験に否定的でしたが、本を読んで、また姪っ子の今の学校の話を聞いていて、考えが変わっていた。人生堂転ぶかわからない。久しぶりにいいジュブナイル作品に出会えました。黒い描写もなく、とても気分がよかった。2012/02/05