賢い身体バカな身体

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062144476
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

昔、あたり前のことが、今では「特別なこと」になった。「便利さ」を追求しすぎて、現代人は孤独になった。子どもが憧れる「格好いい大人」がいなくなった。困難をあらかじめ取り除くから、「生きる」意欲が減退した。なぜ、そうなってしまったのか。その答えは、二人の対話の中にある。伝説の勝負師と身体の革命家が出した困難な時代を生き抜く知恵とヒント。

目次

第1章 賢い身体バカな身体(現代人の頭と手は、バカ社長と出しゃばり社員の関係である;固定観念にとらわれないから、プロが驚く動きができる ほか)
第2章 身体に隠されていること(科学は、本当の現実を扱えない;麻雀卓を回っている情報に意味はない ほか)
第3章 なぜ、日本人は身体が弱くなったのか?(昔あたり前のことが特別になった、いびつな社会をどう生きるか?;子どもを育てるには、無人島に送れ ほか)
第4章 困難な時代を生き抜く身体をつくる(どんな人間になるのがいいのか、本当のことをだれも教えない;外で遊ばない子どもたちが、日本の未来を暗くしている ほか)
第5章 青い鳥は見つかるか?(「専門家」が病をつくる;携帯電話は「不安」と「寂しさ」をたくさん生む ほか)

著者等紹介

桜井章一[サクライショウイチ]
東京都生まれ。大学時代に麻雀に触れ、のめりこむ。昭和30年代後半、裏プロの世界で勝負師として瞬く間に頭角を現す。以来、20年間「代打」として超絶的な強さを誇り、「雀鬼」の異名をとる。その間、一度も負けなしの無敗伝説を作った。現役引退後、著者をモデルにした小説、劇画、映画などでその名を広く知られるようになる。現在、麻雀を通して人間力を鍛えることを目的とする「雀鬼会」を主宰、全国から集まった若者を指導している

甲野善紀[コウノヨシノリ]
東京都生まれ。1978年、武術稽古研究会松聲館を設立。以来、他流儀や異分野との交流を通して、現在では失われた精妙な古伝の術理を探求しつつ、武術の研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

C-biscuit

15
本棚整理で再読。この本は武術家の甲野善紀と雀鬼桜井章一の対談本である。内容は身体の使い方を中心に、昔のことや昨今の憂いについてお互いのエピソードや立場から意見を交換している。年上の桜井章一が甲野善紀を先生と呼び、甲野善紀が恐れ入るような関係である。やはり桜井章一が一枚上手であると感じる。最近読んだ子供百科の中にマッコウクジラがあったが、この本にも引用があり、何が役に立つかわからないw。科学に対する考え方も共感できるし説得力もある。統計学があまり役に立たない世界で勝負した桜井章一だけに重みが感じられる。2016/07/31

太郎丸

5
会話の流れがとても丁寧でスッと情報が入ってくるのが心地良い。このあたりは二人の身体のセンスが関係していると感じた。自然であることがやはり一番楽しい。しかし、現代人が「自然にやろう」とすると、どうしても意識的に自然を作ろうとしてしまう。正直、私自身、都会の便利さになれきっているので、自然であること、がどういうことなのかはよくわからない。自然の情報を脳に入力する機会を増やしたい。2021/02/13

おじ

3
「切り結ぶ 太刀の下こそ地獄なり 踏み込んでみよ 極楽もあり」2017/05/17

ダンスにホン!ころりん

3
20080217第1刷発行 130331読了 麻雀はまったく興味もなく雀鬼会なるものも知らずにいたけれど凄いお二人の対談に読みながら震えた。 φ(..)仕草がいいというのは、まさに品がいいということ。品は頭で考えて品よく振る舞おうというのではダメで、身体の仕草から入っていってこそ本物になる(桜井氏)人間というのは、精神的に変わろうと思ってもなかなか変われないものですが、身体が変わると人生の風景がまったく変わるということは本当にあると思う (甲野氏)制するのではなく収めるという感覚を持つ(桜井氏)2013/03/31

rosie

2
世の中にはこういう世界観があるんだなぁ。あらゆる思考、感覚を言語化することに努めてきた自分とは全然違う世界。もう少し自分の身体感覚をあるがままに受け止めてみようかなと思った。2023/04/21

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