紅水晶

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062143875
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

現代最高の若手詩人・蜂飼耳、初の小説集。

著者等紹介

蜂飼耳[ハチカイミミ]
1974年、神奈川県生まれ。2000年、詩集『いまにもうるおっていく陣地』(紫陽社)で第五回中原中也賞、2006年、詩集『食うものは食われる夜』(思潮社)で、第五六回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

97
不確かで歪な人間関係。頭でなく感覚を刺激するような独特な言葉遣い。短編5編のそれぞれに登場する、らんちゅう、猿、くらげ、石の蛙、蜂が、主人公達を象徴しているように思う。自己主張せずふわふわしているようで、実は他者を切り捨てているような女性たち。どの話も居心地の悪さを感じる。表題作『紅水晶』のラストにはギョッとした。ひんやりと静かでいながら危うい雰囲気が漂う不思議な世界だった。2017/08/16

TANGO

23
図書館本。作者の名前、に引かれて手に取った1冊。詩的で言葉が宙に浮いたまま、漂って、つかみどころのない感じがして、ちょっと心がざわつく。生と静と性。「崖のにおい」と「くらげの庭」 が好き。2013/10/30

skellig@topsy-turvy

22
するすると滑る言葉が織り成す結晶の断面に見惚れて、夜中に狂おしい気持ちで読了。静謐な闇にちらりと見える心の澱は怖くて頽廃的で、でも綺麗。生のミクロコスモスの完璧さと穏やかさと欲望の渦の中、女たちはくらげのようにふわふわ浮きながら、誰かに「おいて行かないで」とどこかで悲鳴をあげている。自分の血が残ること、死ぬこと、眠ること。私はちゃんとここにいるのか、涙は涸れたのに冷たい指で問い続ける。一番身近な、目の前の人が、物が、分からない解らない。凛とした女性の、孤独で寂しい憂いの横顔のような短篇集。2014/02/04

かふ

18
「崖のにおい」が死、「こぼれ落ちる猿の声」が生、「紅水晶」が性(セックス)をテーマとした短編なのか興味深い。詩人ならではの言葉のきらめきや面白さはあるのだが、掴みどころがない感じで読んでいてイライラさせられる。それはテーマがなかなか見えてこないからなんだけど、めくるめくる展開は案外ストーリーテラーな人なのかもしれない。三篇しか読まなかったが「こぼれ落ちる猿の声」が良かった。漢詩の秘境の山道の猿の鳴き声というような孤独感の中、人類が神の領域を犯してしまった体外受精というテーマの中に語り手の恐怖が描かれている2025/01/12

yamahiko

18
言葉が日常を浸潤していく様を静かに描いているように感じました。著者は好きな詩人の一人です。2020/09/26

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