内容説明
笑いと感動の大傑作『穴』の登場人物であるアームピット（脇の下）とＸ・レイ（Ｘ線）がマネーゲームを画策。大人たちのしかける落とし穴をみごとにかわすことができるのか？少年たちの恋愛や友情も、まったく痛快な青春冒険小説の傑作。
著者等紹介
サッカー，ルイス［サッカー，ルイス］［Ｓａｃｈａｒ，Ｌｏｕｉｓ］
１９５４年生まれ。アメリカで子どもたちに絶大な支持を受けている人気作家。『穴』で、１９９８年度の全米図書賞、１９９９年度ニューベリー賞ほか多数の賞を受賞
金原瑞人［カネハラミズヒト］
岡山県生まれ。翻訳家、法政大学社会学部教授
西田登［ニシダノボル］
１９６３年愛知県生まれ。中央大学英文学専攻修士課程修了。塾講師（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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しいたけ
102
『穴』から続く物語。登場人物は「脇の下」と「X線」。私の記憶にもなかった彼ら。少年矯正施設を出た彼らの暮らしは明るいものではない。前科、問題を抱えた家族、肌の色。歩む先にあの日彼らが掘り続けたような穴がボコボコあいている。「小さな一歩を根気強く積み重ねて、ひたすら前に進むこと」。施設でカウンセラーに言われた言葉を胸に刻む彼には、応援してくれる人もいれば色眼鏡でみる人もいる。脳性麻痺の女の子との友情。夢のような出会いとピュアな恋。へんてこりんだけど何故か暖かい友情。幸せな気持ちになれる、作家からのギフト本。2018/10/13
ゆのん
56
『穴』で登場したアームピットとX・レイの物語。グリーンレイク経験者の2人。アームピットは本来真面目な性格な為、小さな一歩をコツコツと、高校を卒業しようと勉強に励み、庭師の仕事をして貯金もしている。警察に捕まる様な危険から身を守っている。そこに儲け話をしにX・レイがやって来る。隣に住むジニーもとても可愛く、ジニーに優しく接する彼らもまた愛らしい存在だ。ほろ苦い経験をするが、小さな一歩を重ねて素敵な大人になって欲しいと願わずにはいられない。2018/10/14
るんるん
32
カイラとアームピットの歩く道。交錯させかたが絶妙だなぁと思いました。ふたりは道しるべを探しもとめて長生い旅がはじまったばかり。せつないけれど強い意志があふれている詩に人生を歩く術を教えてもらいました。2014/08/17
ふみ
20
穴 のスピンオフ。アームピットいいやつだ。そして、社会的な格差を飛び越える青春小説。2016/04/13
星落秋風五丈原
20
うまい話にゃ穴がある。調子のいい悪友に誘われてつい甘い話にのってしまったばかりにとんでもない事に巻き込まれてしまうアームピットの話。もともとは真面目なはずなのに誤解を受けてるのか、ちょっと弱いところがあるのか、危なっかしいアームピットのほろ苦い初恋物語。2007/11/07
