出版社内容情報
魔法ではなく人間を描くファンタジー 待望の第2巻!
人と人、国と国。求める世界のありようが、ソニンの目を通して、私たちの生きる現代と重なり合う。
「ここにいる鳥は、みな雛のときに翼の先端をほんの少しだけ切られている。だから跳び上がることはできるが、外へ飛んでゆくことはできない。自由に飛んでいるようで、見えない大きな籠の中にいるようなものだ」――<本文より>
菅野 雪虫[スガノ ユキムシ]
著・文・その他
内容説明
隣国「江南」のクワン王子に招かれた「沙維」のイウォル王子とソニンは、豪華な王宮や南国の華やかさに目を見張る一方で、庶民の暮らしぶりがあまり豊かでないことに疑問を持つ。対照的な二人の王子の間で戸惑いながらも、真実を見失わずに自らの役目を果たそうとする、落ちこぼれの巫女ソニンの物語、第二巻。三つの国の新たな歴史が動き始める。
著者等紹介
菅野雪虫[スガノユキムシ]
1969年福島県浜通り生まれ。2002年「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題加筆した『天山の巫女ソニン1黄金の燕』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
75
児童書。YA。先の戦争で信頼を失った沙維の国は、塩の値段が上がるなど問題も多い。そんな中、沙維の第7王子のイウォル王子は江南のクワン王子に招かれ、江南に行く。侍女のソニンも同行するが、そこで江南のお家騒動に巻き込まれる。▽上の意向を忖度し、指図がないのに悪意が実行され人を不幸にするとか、恐ろしいを通り越しておぞましい。▽イウォルがの成長がいい。友達っていいなと思った。2021/08/26
七色一味
41
読破。イウォル王子とソニンは隣国の第二王子クワンに招かれ、舞台は江南へ。奇々怪界な江南王宮内の動きは穏やかやらざる風。クワンも何やらウラを抱えてそう。クセがある人物に囲まれたソニンがすごくニュートラルに感じられた。2018/08/04
赤とんぼ
32
文庫を読んだらとまらなくなりました(^_^;)ソニンのツッコミが相変わらず鋭くて良いです。カッコイイ王子を目の前にしても「でも、意地悪だよ」って(笑)…それはさておき。ひとつひとつの言葉に思想があり、哲学があると思います。それがとてもやわらかい言葉で書かれている。児童文学ではありますが、大人がじっくり読むにも良い本だと思います。ソニンも、イウォル王子も、ミンも、どんどん成長してゆきます。三巻も楽しみです。2013/09/22
リリー・ラッシュ
27
お気に入りさんのレビューを読み、一巻を読んでから手に取っていなかったこの作品をまた読みたいなぁと思いました。読んで良かった!一巻を読んだ時より夢中になって読みました。主人公ソニンの無欲で他人のために懸命に働く姿に、心を打たれました。そしてソニンの芯の強さ、聡明さはとても魅力的。こんな主人公、大好きなシリーズ物で他にも居ましたよ(*^^*)「大丈夫。苦労する道を選んだとしても、不幸になる道は選んでないから」このソニンの言葉が大好きです。シリーズ五巻まで必ず読みます。 2018/09/05
る*る*る
26
ソニン、頑張れ!…二巻目も、そう応援しながらの読了✴︎相手の気持ちや、自分の気持ちの変化が綴られ、高学年の教科書『読書案内』ページに紹介されるのがわかる。今回は隣国での出来事。江南(カンナム)のミナ王妃の描写に笑っちゃう(≧∇≦)私の想像では、凄い王妃になってます★プッ!2015/06/18
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