内容説明
“テツガクのあるおおかみ”になれば、もう、うさぎなんか食べほうだい…!?「あらしのよるに」のきむらゆういち、最新シリーズ!待望の第3弾!!うさぎにふりまわされるおおかみ・ゴンノスケのちょっとなさけなくて、グフッと笑えるおはなし。
著者等紹介
きむらゆういち[キムラユウイチ]
東京都生まれ。造型教室、幼児番組のアイデアブレーンなどを経て絵本・童話作家に。「あらしのよるに」で講談社出版文化賞、サンケイ児童出版文化賞受賞
山下ケンジ[ヤマシタケンジ]
1959年東京都生まれ。「しろへびでんせつ」で第16回(1994年度)講談社絵本新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
78
児童書。はらぺこオオカミ系。全ふりがなあり▽おおかみのゴンノスケが森を歩いていると、うさぎが本を読んでいた。食べようと近づくと「単細胞のおおかみに食べられるほどバカじゃないわよ」とバカにする。うさぎは「この次に会うまでに、せいぜい自分の生きている意味は何か、ぐらい考えてみたら?」と言い放ち悠々と去っていく。ゴンノスケは哲学を学び始める▽哲学用語は出てくるが”なんかムズカシソウな言葉”どまりで解説は無し。おおかみが生きる目的は~と走り出す姿こそ真なのか。女心vs哲学なのかwww 2007年発行2025/03/06
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
55
ある日、おおかみのゴンノスケは岩場に腰かけて本を読んでいるうさぎを見かけ、後ろから襲いかかろうとしますが・・。シリーズ第3弾。相変わらずうさぎが小憎らしいです。うさぎが何と言おうと有無を言わさず食べちゃえばいいのに、ついついうさぎが言うことに耳を傾けてしまうゴンノスケは、とことん人が良い、ならぬオオカミが良いのでしょうね(苦笑)とりあえずテツガクが身についたかどうかは別として、ゴンノスケの努力は評価したいです。★★★★2012/06/21
メープル
16
このシリーズ、中学生の息子が特にはまってます。今回もゴンノスケがウサギに振り回される。テツガクのあるおおかみになればうさぎがたべほうだい??純粋で哲学とは無縁なゴンノスケが頑張って勉強する様子が面白い。うさぎのしたたかさがまた面白い。ゴンノスケが少し気の毒になっちゃう…。息子はゲラゲラわらってました。2022/06/22
棕櫚木庵
15
食べようとしたウサギに「もっと哲学を持ったおおかみにならともかく」とバカにされたおおかみのゴンスケ,哲学を学び始め,「この世に生れてきて,おれはいったい何をしたいんだ.・・・おれの生きる目的は」なんて悩んでしまう.しかし・・・.▼中島敦の西遊記もの2篇を思い出した.私の中では,あの先に小林秀雄のオリンピックに関する文章があり,そのさらに先にはリーフェンシュタール,そして,ナチズム・・・.いや,本書や中島がナチズムと同じというのではなく,そっちへの道も開かれているからご用心(>自分)ってことです.2025/04/03
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
特別支援学級ブックトーク授業 夏休に貸し出すおすすめ絵本。 いつも好きな絵本は取り合いになるので、同じシリーズで3冊紹介。ゴンノスケの名前にウケてました。ウサギが食べたいゴンノスケは、ウサギに論破されちゃいます…。2021/07/02