内容説明
目隠しして何十種類の豆腐を試食したとしても、必ず選んでいただけるような本物の味を作る。『風に吹かれて豆腐屋ジョニー』や『男前豆腐』は通常の三倍は手間をかけて作ってます、押忍。本物の男前は、あなたを裏切ったりしない。こんな豆腐が、こんな会社が、あっていいのか?斜陽の豆腐業界に突如、起こった大異変。売れるはずのなかった大ヒット商品の舞台裏。男前豆腐店ストーリー。
目次
1 安い豆腐に未来はない(まさか豆腐屋になるなんて;うまいもんがあれば幸せだよね ほか)
2 ジョニーはなぜ売れたのか(機械にしかできないこと;にがりでうまくなるのは嫌 ほか)
3 妄想こそ創造の原点(第一回ふんどし祭;どこにでもあったら、つまらない ほか)
4 格好悪いから格好いい(JBひとつください;次に出るのはジョニ黒だ ほか)
著者等紹介
伊藤信吾[イトウシンゴ]
男前豆腐店代表取締役社長。1968年千葉県生まれ。’91年明治大学経営学部卒業。シンガポールの貿易会社、東京・築地場内の水産会社勤務を経て、’93年、茨城県の三和豆友食品に入社。’04年に「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」を完成させる。’05年3月、男前豆腐店を設立。同年9月に、会社を京都府南丹市に移転して、現在に至る。豆腐を作ること、驚きを創り出すことがおもしろくてたまらない(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よこたん
57
“僕としては、これまで誰も作ったことのないような豆腐を作ってみたかった。豆腐というより「新しい食べ物」を生み出す感覚に近い。” 初めてここのお豆腐を見た時、「なんじゃこれ!? ふざけてんの? 高っ!」と思った。目に付き過ぎる形、独特のパッケージデザイン、レジで恥ずかしいやつ(笑) 話の種にと買ってみたら濃厚な味わいのお豆腐でまたびっくり。男前豆腐が、どのようにして成り上がり、見た目と味でキャラ立ちしてきたかの記録。目指すのは、格好悪いが格好いいというポジション。「お嬢」「マサヒロ」豆腐、懐かしいな。2021/04/06
再び読書
42
この人の感覚が非凡なのは良く分かった。また豆腐の製造の常識を覆したことは重々理解できる。でも一つこの人が社長の息子でなければ、この豆腐改革は無いと彼も書いている。開発にはコストがかかり、現在スーパーに並ぶ日々消費する食品の価格は下落している。味に拘る姿勢は尊敬に値するし、デザインの訴求力にも感心させられるが、根本は遊び心と思われる。確かにこの人じゃないと男前豆腐の製品のコンセプトは無いと思うが、本としては面白さに偏りが大きいように思う。巻末の資料は残念ながら、流し読みになりました。2015/10/31
バニラ風味
20
初めてこの豆腐を見た時は、びっくりしました。あまりにも斬新で。そして、こういう感じの豆腐の種類が増えたことも知っていましたが、今だ食べたことはありませんでした。しかし、一つの商品がこの世に誕生する時の、そのストーリーを知るとその商品を手に取ってみたくなります。この本は、著者がこのネーミングをつけた訳や、こだわり、ここに至るまでの苦労が描かれていて、「そうか~じゃあ、食べてみるか!」という気になりました。巻末の「社外秘」、あまりにも背景が構築されているので、ちょっと苦笑しつつ、感心しちゃいました。2015/11/13
魚京童!
10
ブルーオーシャンだ!2018/09/17
うさっぴ
6
先日、男前豆腐店の「とろけるケンちゃんPREMIUM」を買って食べてみました。一口食べてあまりにも濃厚な味で、今まで食べたことのある豆腐との違いにびっくりしました。本書を読んで、男前豆腐店の豆腐に対するこだわりがひしひしと感じられた。今度は他のも食べてみたい。2016/05/01