悪たれの華

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  • サイズ B6判/ページ数 590p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062135085
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

見たか侍、花火が咲いたぞ。江戸の夜空に、禁を犯して御城より高く。火放け、殺人、乗っ取りと悪業を重ね、玉屋市郎兵衛、命を賭けた夢が咲く。打ち上げ花火を創った悪たれ一代を描く、書き下ろし長編時代小説。

著者等紹介

小嵐九八郎[コアラシクハチロウ]
1944年秋田県能代市生まれ。早稲田大学政経学部卒業。『鉄塔の泣く街』(実業之日本社)、『清十郎』(文藝春秋)、『おらホの選挙』(講談社)、『風が呼んでいる』(講談社『いっさい、一妻ブルース』に収録)がそれぞれ直木賞候補に。’95年には『刑務所ものがたり』(文藝春秋)で吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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緑の牛

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ものすごく長い本だったが最後の20ページには、主人公の市郎部兵衛(始まりは友之助)の悪行に悪行を重ねて追い求め、盗み、研鑽し極めんとした華学の技術。それに連なる殺し・火付け・のっとり等の悪行。夏、波奈、清、まきの死よる苦悩。それぞれが御城をも見下ろす五百尺もの高さとなる。耳朶を震わす轟音となる。鮮やかで赤い炎の花となる。そんな夜の闇よりまだ黒く染まった市郎部兵衛が自身の黒さを叩き破るかのような花火を打ち上げた所では泣きそうになった。2010/12/02

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