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赤ちゃんの値段

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062134842
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0036

内容説明

望まない妊娠の果てに“売られていく”子どもたち―。海外養子斡旋の驚くべき実態と、産みの親との再会をつづった、感涙のドキュメント。

目次

第1章 望まない妊娠の果て
第2章 海を渡る子どもたち
第3章 なぜ「野放し」なのか
第4章 中国、韓国の「赤ちゃん市場」
第5章 養子たちの「ルーツ探し」
第6章 養子斡旋の歴史
第7章 海外流出から国内斡旋へ
エピローグ

著者等紹介

高倉正樹[タカクラマサキ]
1973年東京都生まれ。1997年早稲田大学政治経済学部卒。読売新聞入社。盛岡支局を経て、現在東京本社地方部記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨクト

29
望まない妊娠は多くの犠牲を伴う。中絶・養子・孤児院・厳しい生活。未成年の中絶は増加の一歩をたどっている。現在の日本の養子縁組はブラックボックスと化している。国内養子は世間の冷たい目にさらされ、海外は人身売買のリスクがつきまとう。一番の犠牲者である赤ちゃんの人権を無視し、彼らの誕生に空白のページをつくって、彼らの運命に見て見ぬふりをしていてよいのだろうか。声なき声が聞こえないか。まず、しっかりとした避妊、そして法律の制定、そして我々国民一人一人が理解し、養子に対する偏見もなくすことが求められる。2013/12/11

姉勤

17
少子化対策に移民受け入れなどの政策がちゃんちゃらおかしいほど、誕生を望まれない子供が数万と生まれている。欲の不始末が生む悲劇。本能に基づくものだからタチが悪い。新生児の棄児や人身売買、戸籍への未登録&抹消に繋がる虞れのある国の対応や法整備の不備を糾弾しているが、その方が好ましいと思っている国民の意思を斟酌しているのか疑問だ。ハーグ国際法を批准すれば子どもの人権を保護出来る様な短絡は、よくよく考えるべきとおもう。万人が幸福をコンプリートしなくてはいけない考え方が、逆に不幸感を背負い込んでいる気がする。2014/05/05

affistar

2
2006年6月に出版された本です。法整備がされていない中で、産んだ親が育てるのではなく海外に養子をあっせんしているのではないかという問題を追いかけたルポのような本です。「赤ちゃんのため」という名目で、斡旋団体が、母親が、家族がどう動いていかないといけないのか考えされられます。養子に出された子の実親探しも大きな問題となるのだと初めて知りました。情報としては古い本なので、今はどうなっているのか知りたいです。2017/12/20

eirianda

2
ハーグ条約もそのうち締結されるようだ。海外への養子斡旋による子ども流出をなくし、国内で、保護児童が家庭内で育つように養子がもっと一般的になればいい、とは思う。が、このような話はつい、自分の身に置き換えてしまう。もし、家族には言えない望まぬ子を産んでしまったら、国の施設に引き渡すか、海外の裕福な家庭に出すか。もし、子ができなければ、養子をとるという選択をするのか。そう思うと心情的にまだまだ難しい。しかし、施設で大人になるしかない子どものことを考えると、彼らをどうにかしてあげたいとも思う。むつかしいな。2013/11/07

2
杜撰で穴だらけの制度をあざ笑うかのように現在でも実施されている日本からの海外養子についての本。出生数から見れば件数は微々たるものだが、今でも日本から海外へ子どもが売られていく事例が存在すると言うことを全く知らなかったので衝撃を受けた。これは子どもを持つ母親にはキツい内容。2012年4月現在、まだ日本はハーグ条約に加盟していないみたいだね…。('A`)2012/03/31

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