徳富蘇峰終戦後日記―『頑蘇夢物語』

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徳富蘇峰終戦後日記―『頑蘇夢物語』

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  • サイズ B6判/ページ数 455p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062134248
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0023

出版社内容情報

現代によみがえる国家・国民への真摯な批判。

明治・大正・昭和を通じて活躍した言論人で歴史家、徳富蘇峰が終戦直後から綴った日記を初公開。無条件降伏への憤り、昭和天皇への苦言から東條、近衛ら元首相への批判と大戦の行方を見誤った悔悟の念を赤裸々に明かす。

第一級史料を発掘!

正午 聖上の御放送ある旨を知らせてきた。これを聞いて涙の出るほど有難く感じた。今日では既に遅い。けれども尚お無きに優るものがある。よって家人に命じて、お祝いの強飯を炊くべく命じた。(中略)初めは静座し、君が代と同時に起立し、謹聴し参らせた。而して御放送が終わりを告ぐると同時に、予は即時に家族に申しつけた。承詔必謹は臣道の常である。爾後和戦の問題については決して口外するなかれ。――<『頑蘇夢物語』1巻>

内容説明

新事実が次々になる幻の日記、第一級史料を発掘。明治・大正・昭和を通じて活躍した言論人で歴史家、徳富蘇峰が終戦直後から綴った日記を初公開。無条件降伏への憤り、昭和天皇への苦言から東條、近衛ら元首相への批判と大戦の行方を見誤った悔悟の念を赤裸々に明かす。

目次

『頑蘇夢物語』一巻(敗戦空気濃化と予;陛下の玉音を謹聴して ほか)
『頑蘇夢物語』二巻(戦争犯罪者と戦争挑発者―駐日米国大使と会見の顛末;和平工作と鈴木前首相 ほか)
『頑蘇夢物語』三巻(日本軍人と降伏;陛下のマ元帥御訪問まで ほか)
『頑蘇夢物語』四巻(更にまた『此頃十首』;マッカーサーの手、宮内省に及ぶ ほか)
『頑蘇夢物語』五巻(首相東條と予―戦争犯罪容疑者裁判において弁護人たるべく牧野良三氏に依嘱せるについて松山常次郎氏に宛てたる書翰;大正天皇祭とクリスマス;日本の国宝皇室;戦争に於ける皇室の御態度)

著者等紹介

徳富蘇峰[トクトミソホウ]
文久3年(1863)、熊本県生まれ。名は猪一郎。熊本洋学校に学び、後に同志社にて新島襄の教えを受ける。明治20年、民友社を設立して、『国民之友』『国民新聞』を発行。貴族院議員を経て、評論家、歴史家として活躍。『近世日本国民史』により学士院恩賜賞を受ける。昭和18年、文化勲章受章。明治・大正・昭和を通じて、日本の代表的な言論人。昭和32年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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