パックス・ブリタニカ―大英帝国最盛期の群像〈上巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 380p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062132633
  • NDC分類 233.05
  • Cコード C0022

出版社内容情報

史上最大の帝国はこうして世界を支配した!
英国のロングセラー、待望の邦訳!
インドはもとよりカナダ、オーストラリア、ニュージーランドから、南アフリカ、ナイジェリア、エジプトまで支配した19世紀末の大英帝国。全陸地と全人口の4分の1を傘下に収めた史上最大の帝国の活力を、1897年6月のヴィクトリア女王即位60周年祭を中心に描く。

内容説明

インドはもとよりカナダ、オーストラリア、ニュージーランドから、南アフリカ、ナイジェリア、エジプトまで支配した19世紀末の大英帝国。全陸地と全人口の4分の1を傘下に収めた史上最大の帝国の活力を、1897年6月のヴィクトリア女王即位60周年祭を中心に描く。

目次

ローマを継ぐ者たち
椰子と松
生命線
移住
開拓者たち
利得
栄光
階級制度
島の人々
帝国の秩序
帝国の多様さ
帝国建設者―総論
帝国建設者―各論

著者等紹介

モリス,ジャン[モリス,ジャン][Morris,Jan]
1926年、英国、サマセット州に生まれる。アングロ・ウェルッシュ。欧米では圧倒的人気を誇る歴史・紀行作家。1985年、「Last Letters from Hav」でブッカー賞にノミネートされる。英国、王立文学会会員

椋田直子[ムクダナオコ]
翻訳家。東京大学文学部大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりお

43
世界各地へ領土を広げていった大英帝国、ヴィクトリア女王の時代。英国人は、英国人であることに誇りを持ち、世界に対してそれを押し付けるようなやり方をする。領土を広げ、そこを支配する部分を読むと、そう思う。大英帝国の繁栄は、そんな押し付けがましい誇りから来ているのではないか。とはいえ、そう簡単に纏まるわけもなく、あらゆる国、人種が集う坩堝となった。2017/08/19

Koning

16
ヴィクトリア女王即60年の記念パレードから始まって大英帝国絶頂期の群像を描く。個人的には19世紀英国と言うとジョージアンなのだけれど、世間的にはこっちだよね(笑)。色々登場するんだけど、やっぱりこの上巻で圧倒的な存在感を示すのはセシル・ローズ。銀河的超ハイパーインフレで悪名を轟かせたジンバブウェの前の国名ローデシアの由来になった人。やっぱり物凄い人だわ、いろいろな意味で(笑)。インド統治の官僚達の話とかもそうだけれど、所謂英国紳士だののイメージを形作った人達ってこういうやつ等かってのが判る。2013/07/18

Hotspur

5
必要あり読む。1897年ヴィクトリア女王即位60周年記念式典を軸に、大英帝国の絶頂期をサーベイする。描かれる内容は、全体的には動的と言うより静的なスナップショットであり、必要に応じて過去に遡りつつも1897年当時の大英帝国をツアーして廻る旅行記のように読める。こうして読むと、大英帝国の拡大が統一的な原理に基づくものではなかったことが良く分かるし、その結果としての多様性は驚くばかりである。2021/01/02

greenman

4
本書は、1897年6月22日に行われたヴィクトリア女王即位60周年祭から眺めた大英帝国の姿を描いている。帝国という響きには常に専制や独裁などマイナスなイメージがつくけれど、実際の大英帝国は帝国と言っていいのかわからないほど曖昧なものだった。住んでいた人たちはてんでバラバラで、人種だけではなく英国人さえもバラバラに行動していてひとつにまとめることができない。新帝国主義者と言われる人たちだけが時代を表しているわけじゃない。1968年に原著が出版されているが、その時代にはまだ帝国の残澱が残っていたんだろうか。2011/10/12

dexter4620

3
モンゴル帝国に並ぶ大英帝国の成り立ちから統治時代の様子を記した一冊。広大な帝国の補給路から孤島の様子まで。英国史ではなく大英帝国の時代を知るには最適の一冊。下巻も楽しみ。2023/11/25

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