内容説明
乱歩賞作家が満を持して放つ驚異の歌舞伎ミステリー。京都と東京―同じ日、同じ時、遠く離れた舞台上で、二人の名優が怪死した。絢爛たる世界に潜む闇が蠢きだす。
著者等紹介
不知火京介[シラヌイキョウスケ]
1967年、京都府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、監査法人に約3年半勤務。退社後、飼料工場員、旅館従業員、学習塾教師、家庭教師、森林組合職員などさまざまな職業を経た後、2003年、『マッチメイク』(講談社刊)で第49回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽろん
13
不知火さん、初読み。背表紙が斬新で思わず見とれてしまった。テーマは重く、すみれの苦悩は計り知れないけど、今後のすみれの成長を読んでみたい。そして、ひさしぶりに歌舞伎が観たくなった。2015/11/08
PUNPUN
6
偶然図書館で見つけた作品。歌舞伎の世界を描いたミステリーということで、読み始めたのだが、考えていた以上に面白かった。興奮しながら読み進めた。主人公のすみれの秘密、主人公を脅かす思いがけない脅迫者、そして最初に名門歌舞伎役者の親子を襲う殺人事件が最後、納得がゆく真相を得られた。偽悪家の山中信十郎が秀逸。できればシリーズものであって欲しかったが不知火京介さんは予想外に寡作な作家さんで残念。2015/10/08
RAKUSI
6
面白かったです。京都で歌舞伎役者が舞台で倒れ、その後亡くなった。同じ日、その父が東京で舞台で倒れ亡くなった。その謎を他の家の弟子が解いていく。が、彼も秘密があって…。この場面必要?って思ったことも、後でちゃんと生きていて良かったです。その後が知りたくなる作品でした。2014/08/31
takukeimama
3
歌舞伎を知らないので、難しいのかなと思いましたが、内容が新人の歌舞伎役者が主人公で比較的わかりやすく書かれていました。 面白かったです。不知火京介さんの作品はまた読みたいです。2012/07/24
左近
2
京都で公演中の歌舞伎役者が、舞台で服毒死。遺書があり、本人の言い残した言葉からも、自殺で決着かと思われたが、東京で公演中の父親が蜂に刺されて死亡したとの知らせが。一方、歌舞伎界から去れと要求する謎のメールに悩まされている、大部屋役者の主人公は、姉と親しいライターが殺害されたことを知る…江戸川乱歩賞受賞後の長編第一作らしい。歌舞伎界を舞台にしたミステリだが、根底に流れるテーマは、日常生活にさして支障はないのに、社会のシステム上、「障害」とされることで悩み苦しむ人々、ということになるだろうか。2013/10/27
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