内容説明
米最高裁の判断を初公開。
目次
第1章 本間雅晴中将と妻富士子
第2章 東洋のスフィンクス・山下奉文
第3章 合法的な復讐
第4章 日英を引き裂いたアメリカ
第5章 自虐史観と国家
第6章 南十字星のもとに
資料編―BC級戦犯裁判とは何か
著者等紹介
福冨健一[フクトミケンイチ]
1954年、栃木県に生まれる。自由民主党政務調査会専門員、NPO公共政策総合研究所代表理事。1977年に東京理科大学を卒業したあと、ハイデルベルク大学に留学。ニューポート大学大学院中退。民社党政策審議会部長、民間シンクタンク、民主党政策調査会部長、保守新党事務局次長などを歴任したあと、自由民主党政務調査会に所属、一貫して有事法制を研究する。消費税法案、ガイドライン法案、憲法調査会設置法案など、数多くの重要な政策の形成にも参加
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感想・レビュー
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Willie the Wildcat
30
タイトルからの予想と異なり、戦犯裁判緋弾と大東亜戦争の解釈が主。より多くの事例に基づくBC級戦犯裁判の検証を期待していたが・・・。(汗)正論であり間違ってはいないが、時に感情が入りすぎているためか、視点が狭くなっている論点もある。確かに、厚生省発表の数字には改めて”戦犯”を考えさせられる。自虐かどうかは別問題としても、史実に基づく認識と、様々な視点で物事を省みる姿勢を忘れないようにしたいものだ。2015/03/29
かに
3
いわゆるBC級戦犯裁判は、報復裁判であった。風聞でさえ証拠になり、部下の犯した行為も指揮官の責任になるという前代未聞のものであった。特にマッカーサーを負かした山下・本間裁判では、あからさまな報復裁判であった。 裁判所はジュネーブ条約を無視して中立国に通知していない。よって、事件に関する権限、裁判管轄権をもたない。ジュネーブ条約にも違反しており、勝者がなんでもありなめちゃくちゃな裁判であった。2023/09/03
のらねこ
0
フィリピン攻略戦で活躍した本間中将とシンガポール攻略・ルソン島防衛の名将の山下大将。彼らは戦犯法廷で裁かれ、戦場の露と消えました。BC級戦犯については、「戦争論・靖国論(小林よしのり)」でも触れられていますが、実態はどのようなものだったのか?人の生き方についても考えさせられる一冊です。 2006/11/08