内容説明
「お父さん、いつか、私にサーフィンを教えて」八島千波、27歳。母が逝った夏、その浜辺で出会えないはずの人々に出会った。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七色一味
3
読破。最初は、「水」「命」「サーフィン」をキーワードにした短篇集なのかなと。でも、微妙に目次の割り振り方が、なんだか変な感じ。まぁ、作者のこのお二人は、結構本の構成とかでも遊んだりするんで、あまり気にはしなかったんです、タイトルの付いてる最後の章までは。でも、最後に来てそれまでの全部が結びついて、これでもかと言わんばかりに畳み掛けてくる。ちょっとそれに引いてしまい、素直に感動はできませんでしたが。余計なことを考えずサラリと読めば、きっと心が潮風で満たされるはず。2011/09/10
su☆ma
3
★3 一時期、この「天国の本屋」ペアの作品を読み漁っていた。その頃に読んだけど、内容は全く覚えてなかったなぁ。いくつかの短編が断片的に描かれているから、最初戸惑うけど後半繋がっていく。不覚にも感情移入してしまって涙が。2011/06/17
ササキマコト
2
『天国の本屋』の著者、松久 淳さん+田中 渉さんの小説です。内容は海・・と言うかサーフィン・サーファーがテーマの短編集。と思わせておいて・・・中々凝った事してくれるじゃないですか。こーゆーの好きです。細かく書いちゃうとネタバレしちゃうので控えますがちょっと切なく、ちょっとほんわかする一冊でした。構成も凝っていて、物語の先にある物語が本番です。天国の本屋のようにちょっと不思議で心温まる物語が好きな方は、いー感じに楽しめると思います。2011/02/05
調“本”薬局問悶堂
1
『天国の本屋』の2人の作品は大好きだ。 これは電車の中で泣きそうになた。 夏!夏にピッタリの話。 《2020年5月 登録》2005/08/24
かな
1
この本自体が、私にとって思いの溶けた水かもしれない。中1のとき初めてこの本を読んでから、水の小瓶を集めている人と相部屋になった話、葉っぱで石を包んでお祈りしているときうっすら目を開けてしまった後悔を亡き父に明かす千波… 10年経ってもそのシーンを覚えていて、読み返すと、当時の自分の周りのことや、10年前の自分が考えていたことが思い出されるのだ。 2018/05/30
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