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いつまでも花菜を抱きしめていたい―「大阪教育大附属池田小児童殺傷事件」から4年

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062129268
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「ママ、行ってきまーす」
そう言って、背中のかばんを揺らしながら走っていった花菜。これが最後の姿になるなんて、誰が予期したでしょう。

あの忌まわしき「池田小学校児童殺傷事件」で、鬼畜・宅間守に1人娘を奪われた母が綴る、慟哭の手記。

事件後、子供を失って、崩壊の危機を迎える夫婦。精神的に傷つき、辛い日々を送る祖父母。そのうえ、事件前に犯人と出会っていた恐ろしい偶然まで重なってしまった、驚きと恐怖。泣き虫になった母の、4年間の想いが、今、語られる。

内容説明

事件後、子供を失って、崩壊の危機を迎える主婦。精神的に傷つき、辛い日々を送る祖父母。そのうえ、事件前に犯人と出会っていた恐ろしい偶然まで重なってしまった、驚きと恐怖。泣き虫になった母の、4年間の想いが、今、語られる。あの忌まわしき「池田小学校児童殺傷事件」で、鬼畜・宅間守に一人娘を奪われた母が綴る、慟哭の手記。

目次

出会い
離婚
再婚
花菜
事件
崩壊
悪夢
幻想
形見
真相
七五三
子供がほしい
和解
意見陳述
新たな生命
判決
むなしさ
死刑執行
危機管理
終わりに

著者等紹介

塚本有紀[ツカモトユキ]
1967年、大阪府生まれ。大阪の短大卒業後、家業の会社に勤務。結婚して1児をもうけたが離婚し、その後、子連れで再婚。2001(平成13)年、大阪教育大学教育学部附属池田小学校の児童殺傷事件で一人娘を失う。嵯峨御流正教授の肩書きを持ち、現在は、兵庫県立川西高等学校宝塚良元校で、週に1度、非常勤講師として生け花の指導をしている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

39
池田小学校殺傷事件で亡くなった花菜ちゃんのお母さんの手記。娘を亡くしたあと、ご主人に対する怒りや、お酒に逃げる様子なども赤裸々に書いてあり、すごく正直なお母さんだと思った。被害者家族の供述調書が宅間守に読まれていた恐怖、宅間の暴言など、事件後もこんなにも被害者家族を苦しめていたとは。事件何日か前に、花菜ちゃんが様々な痛い死に方を怖がる話をしたり(マリーアントワネットのギロチンなど)、事件前夜にはご両親の寝室に無言で立っていたり、登校前には腹痛を訴えるなど、まるで予兆のようで。2016/03/05

いっちゃん

6
この手の本を手に取るとき、自分は何がしたいのか、一瞬考える。上から目線でかわいそうにと同情したいのか、泣きたいのか…もちろんそんなつもりはないけど、申し訳ないようなモヤモヤした罪悪感みたいな気持ちになる…同じくらいの子を育てていると、事実を知れば知るほど怖くなる。子供を失うことはたぶんこの世の中を生きていく中で一番辛いことやから。本を読んでも、ただ一緒に泣くことしかできなかった2014/02/21

バトルランナ-

5
ある哲学者の著書の記述で池田小学校殺傷事件のマスコミ報道を批判していました。 そういえばあの事件どんなだっけと思って読んだ本ですが衝撃です。 自分の娘が被害にあったのがわかる下りではガストで号泣しました。 この手の本でよく感じることですが事実は小説より奇なり。 再婚する前に著者が出席していたお見合いパーティーに宅間守が参加していたこと。(そのパーティーで夫と知り合った。)宅間は著者に話しかけている。 事件の前夜2時ごろにふと著者が目をさますと花菜ちゃんが両親の部屋の片隅で声をかけるでもなくただ黙って見てい2013/02/01

M*mi

4
読み終わった今でも動悸が止まらない。読むのが怖かった。辛いこと、悲しいことに目を背けずに生きたいと感じた。「愛情は人間の最大の栄養」「加害者は宅間と、そして司法です」というお母さんの言葉。2012/06/14

(*・ч・*)ガオー

3
実際に合ったことであるし、遺族の悲しみを読者が知ることなど到底できないと思うので手記は基本的に敬遠がちであった。だが、今回は何か惹かれるものを感じたために購入。電車などで読んでいたが時々何回か目頭が熱くなった。殺される前日に、花菜ちゃんが無言で立っていた、というのは何となく夏目漱石の「こころ」に出てくるKが死ぬ(自殺する)予兆と被っていた。だからどう、というわけではなく何か共通するものがあるのかなぁ。2013/12/28

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