目次
序章 生きていけるなら
第1章 始まりは早春
第2章 花冷えのころ
第3章 新緑から夏木立へ
第4章 秋の日
第5章 冬、そしてまた春
著者等紹介
小国綾子[オグニアヤコ]
1966年大阪府に生まれる。毎日新聞社に入社し、記者に。長野支局、編集制作総センター、社会部を経て、夕刊編集部勤務となる。少年問題や家族問題を主に取材している。2004年11月、毎日新聞社会面夕刊に連載した「あした、会えたら リストカットの子どもたち」が大きな反響を呼んだ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
青蓮
88
読友さんのオススメから。著者自身も経験している自傷行為について、10代の若者を中心に取材したルポルタージュ。と言う私も経験者。やってしまう理由は様々だけど、彼/彼女たちが自傷行為へ走ってしまう気持ちが痛いほどよく解る。自傷行為はしてはいけないことなのかもしれないけど、本書にあるように「それで生きていけるなら、今は切ってもいい」と私も思う。自傷行為は痛切な心の叫びだ。ギリギリの、必死のSOSなのだ。その叫びにどうか気付いて。そして優しく相手に寄り添って欲しい。「ありのままの貴方でいいんだよ」は魔法の言葉だ。2016/06/01
愛
10
「リストカットは多くの場合、母親との関係で語られることが多い」「自傷は男性より女性に多い」「医療につなげなくても、じっくり話を聞いてやり、受け止めてやるだけで、自然と落ち着いていくケースも結構多い」「自傷者の6割前後が親から身体的・精神的虐待を受けた経験の持ち主」「中学生くらいまでなら母親への働きかけだけで子どものリストカットがおさまるケースもある」親だけが悪いわけではないみたいですが、半数以上は間違った?子育てによるものではないかと思います。だからこそいい子育てを追究したいです2025/05/24
しば
8
図書館本。たった今読み終えて、心が、泣いている。著者自身の経験もあるため、ただの興味から書かれたものではないから、だからこそ、痛い。それぞれの少女に似ていて誰とも違う。「それで生きていけるなら、今は切ってもいいんだよ」という言葉に、感情が、溢れそうだ。2014/12/21
夜兎
3
高校時代を思い出した。自他共に、周りに自傷する子は沢山いた。それでも、それぞれ新しい道を見つけて生きている。そんな事を、自分も今後伝えられて寄り添えるような人間になりたい。綺麗事かもしれないけど、そう思う。2012/04/04
よーちゃん
3
いろいろと印象に残ったことがたくさん書かれていたので、時間を置いてもう一度読んでみたいと思った。 きれいな虐待ということばが印象に残った。2011/11/24




