内容説明
男が地面に激突する直前、俺はそいつと目を合わせた。そのときから俺の頭の中に“数字”が住み着いた。ある日を境に、ルーレットへのめり込んでいく男。狂気の果てにたどり着いた場所「REPTILE」。“破壊と疾走”新鋭作家の放つハイブロウ小説。第四十七回群像新人賞優秀作。
著者等紹介
佐藤憲胤[サトウノリカズ]
1977年福岡県生まれ。福岡大学附属大濠高等学校卒業。『サージウスの死神』が第四十七回群像新人文学賞優秀作となりデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kurara
25
★★☆☆☆ギャンブルの話?なのか?ルーレットの数字が頭の中に見えてくる。その光景は浮かんでくるのですが理解出来なかったです。《44》2016/05/29
コリディ
9
5点。佐藤究さんのデビュー作。その後の作品を読んだあとだとそれなりに面白く読めるが、この本だけだとその後を読む気になれない。私の理解を超えた、クスリをやっているかのような、中島らもさんのような世界。2024/05/15
miroku
6
「死神はあなたの眼球の虹彩に置いたテーブルで食事をしています。死神はあなたの骨を明かりにして本を読んでいます」━ところどころに散らばるドキリとさせられるイマジネーション。それが、この作品の魅力。2011/05/22
聖也
5
これから追っかけようと思っていた佐藤究が「QJKJQ」と「Ank: a mirroring ape」を出すよりも前に作家デビューを果たしていたことに驚いた。 作風もだいぶ違うし作品ごとに別人みたいに変化する人に思える。 頭の中に数字を飼う男がギャンブルに狂っていく読むのが苦しくなる内容だけど、短い文章で切られた文体のせいかリズムよくさくさく読めたし迫力もあった。 狂っていく男の頭を覗いているようでとても楽しめる内容ではないけど嫌いじゃない、また読み返したい。2020/07/05
ととむ
4
ジャケ買いというかタイトルに惹かれたというか。 読んでると不安定になる。2018/05/06