内容説明
SF作家が出会った「おもろい神さま」いきつ、もどりつ、考えつつかんべむさしが、ユーモラスに綴るおもしろ信心体験記。
目次
第1章 また見つけたぞ新分野
第2章 これらすべてが下地になった
第3章 興味が手を引き、重荷が背を押す
第4章 通いだしたはいいけれど
第5章 十年たっても歯が立たない
第6章 理屈の果てに何が出る
著者等紹介
かんべむさし[カンベムサシ]
1948年、兵庫県出身。作家。関西学院大学社会学部卒業。74年、『決戦・日本シリーズ』でデビュー。「笑い」のセンスに富んだSFで人気を集める。77年、『サイコロ特攻隊』で第8回星雲賞を、86年『笑い宇宙の旅芸人』で第7回日本SF大賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
1
人生に起こった様々な出来事を通して、自然にある宗教にたどりついた道のりが、知的好奇心を刺激するユーモラスな文章で語られていきます。著者は、あらかじめ読者が持ちそうな疑問や考えについて、自分も迷いながら、誠実に答えます。押し付けがましさがまったくといっていいほどありません。SF作家ならではのバランス感覚は、損なわれておらず、だからこそこの宗教自体がどうこうというよりも、様々な人生の経験を経て、自分に合う宗教として、ある信仰に出会った作家の物語として面白く読める内容になっていました。2009/11/14
Tonex
0
小川洋子の本にたびたび出てくる金光教について興味がわいたので読んでみたが、なんだかよくわからない。キリスト教や仏教と違い、新宗教をベースにエッセイを書くのはものすごく難しいようだ。文学における未開拓の分野といえるかもしれない。2014/04/09
woods
0
ある作家の入信記。それなりに「真理」に近そうとは感じられたかな。「いやになったらやめたらよろし」ってのはいいね。2013/01/19
bbb
0
○。「信心記」。信じるものは救われるのだろうけど。2012/01/29
がんぞ
0
イスラム教が日本に根付かないように日本人は生活規範を変える宗教を好まない(少数居るムスリムは「ときどき断食サボってます」などという)。『チャーズ』の遠藤誉氏の父上がこの信仰で、「合理的」と書いていた記憶がある。個人の悩みには回答し合致しても、原子力災害のような国難はどう説明されるのか。日本は徳川幕府崩壊、大東亜戦争敗退につぐ第3の敗戦にどう向き合うのか。著者は「読書人口の回復」までも祈念しているというが文字よりも線画(=マンガ)動画のほうが情報量多いという前提はどうなのか。読書は少数派かもしれない宗教は?2011/07/19
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