出版社内容情報
保阪 正康[ホサカ マサヤス]
著・文・その他
内容説明
「君主」の父、「民主」の子。二人の象徴天皇―それぞれの「戦争と平和」に秘められた昭和史の真実。
目次
序章 時代の分岐点に立って
第1章 軍国主義下の帝王教育
第2章 戦後空間での皇太子像
第3章 新皇室論の実践者として
第4章 皇室の新時代と家族史
第5章 新しい天皇像をめざして
第6章 平成時代と天皇像の確立
終章 歴史にいかに刻まれるか
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年北海道生まれ。同志社大学文学部社会学科卒。ノンフィクション作家・評論家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。2004年『昭和史講座』をはじめとする一連の昭和史研究に対する功績により第52回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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石橋
3
「君主の父、民主の息子」という帯フレーズが印象的。「天皇」のあり方の変化がよくわかった。2009/07/06
michu
2
資料の読み解きが主観的に過ぎることは否めない。しかし懸念したほど押しが強くはなっておらず、適度に気軽に興味深いエピソードに触れることができる。昭和という濃密な時代を理解するためには昭和天皇と今上天皇の関係は重要な要素。面白かった。しかし、美智子皇后はキレイだなぁ。彼女を見ていると髪を染めるなんてナンセンスだなとか思う。ウェルエイジングの手本。2013/12/08
海
2
今上天皇も皇太子時代の40~50代の頃は週刊誌で跡取りとして大丈夫なのか?といろいろ取りざたされた記事があったと言うのは現代と同じような現象があったんだな、と思った。天皇と皇太子と言う関係は本当に難しいと言うことがよくわかる本。2012/02/28
kuma_kuma
0
2009年に発行された本です。その後現在までの皇室の歩みを見ることで、著者の見立てた天皇像というものが的を射ていたのか答え合わせをすることができます。 それとはまた別に、戦後の天皇制とはどのようなものであるかを考えるのに良い一冊だと思います。2019/10/05
10538jeff
0
「私の友人のイギリス人が『これまでイギリスでは天皇といえば十人中八、九人はそれはヒロヒトだと答えただろう。しかしこれからは(日本の天皇とは)アキヒトという優しい人だったねと答えるようになるのでは』と言っていました。」(p.314)2019/08/05