キョウコのキョウは恐怖の恐

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062126533
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

あの『暗黒神話』の諸星大二郎初の小説集!日常に潜む『恐怖』を鮮やかに描く5篇。

著者等紹介

諸星大二郎[モロホシダイジロウ]
1949年生まれ。漫画家。1974年、「生物都市」で第七回手塚賞受賞。独特な作品世界は他に並ぶものがなく、読者に熱狂的に支持されている。東京都在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

75
あれ、この本、いつからここにあったのだろう?諸星大二郎の漫画は、沢山持っているが、小説は買ったことがないはずだ。読んでみると、自分がいつか見た悪夢のようなことが書かれている。「BOX」に出ていたキョウコに出会い、不思議な世界に迷い込む。一瞬、目の前が暗くなり、自分が何処にいるのか分からなくなる。読み終わり、もう一度開ける勇気がない。また違う話に導かれそうで。2020/05/10

sin

66
漫画ではあるが最新作『BOX』の中に出てくるキョウコと謎の少女の会話にあるお寺で邪魔をした話…は、本書の短編のひとつであり、それに興味を持って本書を読むに至った。その文章から受けるイメージとしては漫画家としてのビジュアルの強い作風が色濃く現れて夢の中の出来事を体感しているようで怖い。そのうえ小説としての基本的な部分がしっかりと書き表されていて見事だ。文筆家としての十分な素質を感じさせてくれる。2016/12/28

ワッピー

37
諸星先生の小説を初体験。古びた農業試験場の地下にあるもの「狂犬」、山寺の夜間の秘儀「秘仏」、食べる?食べられる?「獏」のキョウコ三部作、定年・リストラ間際の男の見たもの「鶏小屋のある家」、イヤな思い出の湧き出す雨夜「濁流」の5篇を収録。挿画ももちろん本人が描いていて、受け身でなんとももどかしい主人公たち、神経が二、三本どころか相当ないキョウコさんとじりじり迫ってくる怪異は違和感なく諸星ワールドで再現されました。絶叫する恐怖というよりも「じんわりイヤな感じ」で、これもコミックと共通のテイストを感じます。2022/03/16

あーびん

29
図書館で何気なく予約したら漫画ではなく小説だったので驚いた。諸星先生、小説も書かれてたんですね。小説でも日常にまぎれ込む恐怖の描写や民俗学的ホラー感は通常運転で楽しめた。でも諸星大二郎ファンのほとんどはこの奇妙な物語を挿絵だけでなく、漫画で読みたいというのが本音だろう...「秘仏」「鶏小屋のある家」のシュールで不条理な雰囲気がとてもよい。2020/12/25

くまちゃん

17
何がなんだかわからないが幻想的な世界。全部キョウコで通してほしかった2021/08/09

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