内容説明
商都大坂に生きた町人、俳諧師・西鶴は、なぜ浮世草子「作者」となったのか。「銀が銀をもうける」経済膨張の時代、虚構の業を通して「色」と「遊び」を、女と「世間」の実相を見つめた作家の稀有なる散文精神に迫る傑作評論。
目次
1 人は何ともいへ
2 そしらば誹れわんざくれ
3 水は水で果つる身
4 笑いという「すい」
5 是から何になりとも成べし
6 流れのこと業
7 雪中の笋八百屋にあり
8 鶴の孫は
9 世界の偽かたまって美遊
10 つみもなく銀もなく―
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