内容説明
早期退職に応じ、酒浸りの毎日を送っていた元・銀行マンは古巣の理不尽さを目の当たりにする。真面目に働く者を「倒産」に追い込む銀行とは何なのか。苦悩のなか、独り戦いを挑んだ男の痛烈な一撃!取り戻せ、金を、誇りを。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
siopop
1
表題と表紙だけみて、昔見た 老人達が協力して銀行強盗をする映画を想像しながら読み始めました。 読みはじめから本の半分ぐらいまでは何とも読むのが辛く、幾度も本を閉じてしまいました。 1人の男の再生を書いた本だったのですが、 再生する前には一度壊さないと再生できない。 その壊し方があまりに丁寧で念が入っているので、読んでいてキツイです。 結局自堕落な生活が祟って主人公は(本人は規則的な生活、朝ビール昼公園でバーボン夕方からパブで焼酎、夜小料理屋と言ってた)病院行きになるのですが、そこからは壊れて行く間に出会っ2011/08/21
しぇるぱ
1
題名の債権奪還は、巻末に出てきます。銀行からの借金を整理すること、大幅に減額させること。主人公は銀行員で早期退職に応じて、早めに退職しました。郊外に引っ越して、何をすることもなく過ごしています。酒に浸るようになり、酒が過ぎて、血糖値があがって入院することになります。酒に親しむ経過、入院しているなかで患者とのやりとり、小説の大部分はそれを書いています。マンションを仲介してくれた不動産屋の社長が銀行への返済に行き詰っているのを知ります。その借金整理に乗り出します。債権奪還はこのストーリーのなかで唯一火花の散る2010/12/07
ハーブ
0
これはみんな怒るよ タイトルと中身が違いすぎる 経済小説マニアからすると金返せだね 穏やかな老後 的なタイトルでギリギリ合格 文章は上手なんでカワイソウ2020/07/27
-
- 和書
- バベットの晩餐会