出版社内容情報
現役高校生の描く、新リアル物語 中学時代パシリにされていた主人公の男の子。彼が、幽霊に憑かれている「佐藤さん」と出会い、彼女の除霊を引き受けたことで彼は変わっていった。
★この本をお薦めします★~紀伊國屋書店グランドビル店・齊藤敦子
ちょっと気の弱い主人公・佐伯くんは、クラスメイトの佐藤さんが怖い。理由は、その彼女に憑いているモノ。だから近よりたくないはずなのに、ある日から2人の深い付き合いが始まります。同時に、守護霊安土さんにも付きまとわれて…楽しさ◎。登場人物それぞれがかかえる問題に考えさせられるお話でもあります。みんなの心の変化に注目してください。高校時代に戻りたくなりました…。
内容説明
高校一年の少し気弱な主人公の男の子。彼が幽霊に憑かれている「佐藤さん」と出会い、彼女の除霊を引き受けたことから彼と彼女のふしぎな関係がはじまった。第44回講談社児童文学新人賞佳作受賞。
著者等紹介
片川優子[カタカワユウコ]
1987年生まれ。東京都在住。『佐藤さん』で、第四十四回講談社児童文学新人賞入賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
44
幽霊が見える佐伯君と幽霊に取り憑かれる佐藤さんの初恋物語。 表紙も内容も高校生には思えないのに、学校行事の高原学校でビールは違和感。 変な所が気になって、爽やかなはずなのにイマイチと感じてしまいました。 イジメや虐待の話が出てきますが、サラッと触れているだけなので、読んでも落ち込むまでにはなりません。 佐伯君が佐藤さんの事を守ってあげなくてはと思ったところでは、何ていい子なのとウルッときました。2015/09/09
ヒラP@ehon.gohon
26
霊が取り憑いた高校生という設定、何事にも無難で大きな波乱のない展開に甘さを感じたのですが、現役高校生でこの作品がデビュー作と言われると、みずみずしさの部分に着目したいと思います。 書き方がこなれてくれば、作品の深みにも注力できるのでしょう。 登場人物が良い人に思えてしまう、不思議な小説でした。2021/11/03
つき
10
安土さんが言ってたカエルのたとえ話、わかるな。いきなり変わるのは難しくても、時間はかかるけど徐々にだったら変わっていけるかもしれない。一歩踏み出しても悪くないかなって思えた。 2018/08/23
ぽけっとももんが
8
「失恋しました…、心が癒される本を貸してほしい。(高2 男子)」レファレンス共同データベースより。そこでお勧めされた本。件の高2男子は数日後笑顔で返却に来たらしい。憑かれやすい佐藤さんと、それが見える佐伯くんのラブストーリーといえるのか。大人には少々物足りないけれども、まぁそれも青春のほろ苦さということで。しかしこの表紙や挿絵は、高校生じゃないよなぁどう見ても。2022/09/11
太陽
8
図書館に置いてあって何の気なしに手にとって読んでみたのですが、ツボでした。弱虫で臆病で優柔不断だけど、バカがつくほど正直で純粋な主人公と、普段は「いい人」を演じているけど実は強気でしっかり者な佐藤さん。この2人の掛け合いが楽しくていいです。そしてなんと言っても、佐藤さんに憑いた幽霊の安土さんがすごくイイ。おしゃべりでお調子者。幽霊なのに悲観したところがちっともないのが素敵です。2004/09/24
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