内容説明
『ターヘル・アナトミア』翻訳への情熱とその苦闘。総ルビつき原文、著者オリジナル現代語訳つき。
目次
今時、世間に蘭学といふ事―蘭学の始まり
其頃西流といふ外科の一家―西流外科
又栗崎流といへるは―栗崎流外科
桂川家の御事は―桂川流、カスパル流、吉雄流の諸外科
国初より前後、西洋の事―オランダ語と通詞
これによりて文学を習ひ覚る事―江戸でのオランダ語学び始め
扨、翁が友豊前中津侯―奇人前野良沢
然れども其頃は―後藤梨春の『紅毛談』
又其のち山形侯の医師―オランダ語文字のこと
翁、かねて良沢は―西善三郎とオランダ語学習のこと〔ほか〕
著者等紹介
酒井シヅ[サカイシズ]
1935年静岡県生まれ。三重県立大学医学部卒業。東京大学大学院修了。医史学専攻。順天堂大学医学部教授を経て、現在同大客員教授。日本医史学会常任理事などをつとめる
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