内容説明
オリンピックを目指す道は、遠く険しい。シドニーからアテネまでの4年間、栄光と挫折の日々を走り続けた女子マラソンのランナーたち。勝利を目指す女たちの軌跡をたどる。
目次
序章 選考理事会の50分
第1章 日の丸3人娘アテネへ!!(土佐礼子―ロードの勝負師;野口みずき―世界のバネ;坂本直子―レース勘・度胸・調和)
第2章 立ちはだかる世界のライバルたち(ポーラ・ラドクリフ―走る貴婦人;キャサリン・ヌデレバ―神様のおぼしめし;リディア・シモン―破格のラストスパート)
第3章 アテネを目指したそれぞれの4年間(高橋尚子(Qちゃん)―「ものが違う!!」
千葉真子―ドラマを創る人
弘山晴美―美しい炎のランナー
渋井陽子―やんちゃな負けず嫌い)
著者等紹介
増田明美[マスダアケミ]
1964年1月1日、千葉県に生まれる。成田高校時代、女子長距離界に彗星のごとく現れ、当時のトラック、ロードの長距離種目すべての日本記録を塗り替える。1984年、期待されたロサンゼルスオリンピックは無念の途中棄権。その後、オレゴン大学に陸上入学した。1992年に引退するまで、日本記録を12回更新、世界記録1回、世界ジュニア記録1回。引退後はスポーツジャーナリスト、マラソン解説者として活躍。日本陸上競技連盟理事、大阪芸術大学助教授も務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴木拓
13
シドニー五輪からアテネ五輪代表が選ばれるまでの4年間を中心に、女子マラソン代表を競ったランナーたちの姿に感動する。マラソンに人間のドラマを重ねてしまうのは、短い距離の競技と異なり何度も走ることができないので、一度の失敗が競技人生に大きく影響することだろう。この本では、日本人ランナーだけでなく、日本人のライバルである海外のランナーにも目を向け、それぞれのドラマを捉えている。心が締め付けられるような苦しさや、それを乗り越えていったときの喜びがヒシヒシと伝わってきた。2023/06/24
Humbaba
8
互いに競いあうからこそレベルアップできる。たしかにそれは効率的な練習になるが、同時にオーバーワークとなる危険性もはらんでいる。いくら練習で高タイムを出したとしても、本番でそれが発揮できなければ意味は無い。選手のやる気を維持しつつ、体調管理も行うことがコーチたちの大切な仕事となる。2014/06/27
空隼
1
努力しても半分以上は運なんだな。2013/08/31
hiraku-m
0
せっかく名古屋に住んでるんだから名古屋国際を真近に見てみたいなと思った。甘さを捨ててトレーニングを積んだものは強い。2011/08/06