内容説明
悩める現代人にやすらぎとまほろばを伝えつづける奈良・薬師寺管主が、花に託した三十六の心の法話集。
目次
花に学ぶ(花開いて佛を見る;梅花芳香を放つ;桃花変じて美味の実を生む;修二会花会式 ほか)
心に花を(純情の花;報恩の花;慈愛の花;静寂の花 ほか)
著者等紹介
安田暎胤[ヤスダエイイン]
昭和13年岐阜市に生まれる。同25年12歳で出家し、薬師寺に入山。同37年龍谷大学大学院修士課程修了。同39年5月より4ヶ月間、名古屋大学学術調査隊員として、アフガニスタンを踏査。同42年薬師寺執事長となり、高田好胤管長とともに伽藍復興に努める。平成10年薬師寺副住職、同15年に薬師寺管主となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめぴょん
5
仏教的には花は特別なものであるようです。以下は文中引用とミニ感想。誰かに見てもらうおうとおもねっているのでもなく、ただひたすらに咲き、見る人の心を和ませてくれる。花は静寂そのもの。根に「おかげさま」を感じる。人の場合梅のような芳しい香りを放ち、美しい人とは、気品、品位、風格のようなもの。辛苦を乗り越えたり、思いやりの心から滲み出てくるもの。潔く散っていく桜は「空の心」を悟っているかのよう。誰しも病気のときも死ぬときも、誰にも代わってもらえない孤独なもの。人間が死を恐れないためには、それに代わる目的が必要。2021/12/12
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