内容説明
新視点の“信長小説”。トルコ学者が鮮やかに描く、乱世の父と子。信長の胸奥に肉迫する、信忠の痛切な想い!新視点から描く信長と信忠。
著者等紹介
新井政美[アライマサミ]
1953年、東京に生まれる。東京大学文学部卒。大阪市立大学助教授などを経て、現在、東京外国語大学教授
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感想・レビュー
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鈴
42
【時代・歴史週間@月イチ】②信長主役の本はたくさん出ているが、信長の嫡男信忠が主役の本を読むのは初めて。偉大な父を持つ息子の気持ちが可哀想なくらいだったが、最後はちょっとは信長に近づけたのかな。ラストの新介とのやりとりではちょっと感涙してしまった。著者が信忠ファンだというのが感じられる内容。2017/02/23
こまったまこ
2
すごく良かったです。信長の嫡男である信忠が主人公です。父である信長を畏怖しながらも、その強靭な意志の強さに憧れ、父の突き進もうとしている道をなんとか自分も追い掛けたいと願って努力する姿が健気です。心理描写がとても細やかでとても情緒にあふれたお話になっています。信長の孤独を理解し天を翔ける父の力になりたいと最後まで心を砕いていた信忠の最後が哀しすぎて涙が出そうでした。2010/04/02
Norihide Fukushima
1
この作家さん、幼い頃に織田信長と信忠のことを知り、子供、信忠は大変だろうな、と思ったらしい。目の付け所が違うんだね。信長のことを家臣たちや周りの者がどう思っていたか、信忠を、通じて見せてくれる。なかなか良かった。
ばんちゃん
1
強く巨大な父信長を、怖れながらも必死に追いかける嫡男。健気。ほんの少し、胸の内を語られただけであんなにも、気持ちが晴れやかになるのなら、普段から語り合っていれば良かったのに。などと、無粋なことを思ってしまうほど、健気。悩み、考え、成長を認められたからこその語らいだったのでしょうね。2013/08/07
たかっち
1
光秀の反逆があまりにも定番すぎて信忠までも滅びた悲劇が浮き上がらないではないか。 2011/05/10
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