英国セント・キルダ島の何も持たない生き方―自分を幸せだと思う哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 217,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062121361
  • NDC分類 293.32
  • Cコード C0095

内容説明

文明と善意がこわしたもの…。イギリスで語り継がれる、世界遺産の島セント・キルダで起きた真実の物語。絶海の孤島に暮らす36人を支えた小さな社会とは。

目次

はるかなる足音
今日することを皆で決める習慣
牛と暮らす石積みの家にこだわる
地代を払っても住み続ける島
鳥猟と七人の強いロープの絆
伝説と信仰が支える生き方
英国で最も質素な暮らしの手本
教会がすすめた生活改革の功罪
学校教育がもたらした皮肉な結末
海だけが配達できる孤島からの手紙
イギリス本土から押し寄せる観光客が見たかったもの
誰も止められない村の衰退
三十六人が受け入れた最後の決断
本土移住の日
何が一番幸せだったか
魂が還っていく島へ

著者等紹介

井形慶子[イガタケイコ]
1959年、長崎県に生まれる。大学在学中から出版社で、インテリア雑誌の編集にたずさわる。その後、世界六〇ヵ国に流通する外国人向け情報誌「Hir@gana Times」を創刊し話題をまく。二八歳で独立、出版社を起こし、個性的な暮らしをテーマにした情報誌「ミスター・パートナー」などを発刊する。出版社経営のかたわら、長年興味をもつイギリスについてのエッセイを執筆。その視点が大きな共感を呼び、ベストセラーとなる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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双海(ふたみ)

9
文明と善意がこわしたものとは。イギリスで語り継がれる、世界遺産の島セント・キルダで起きた物語。絶海の孤島に暮らす36人を支えた小さな社会とは…?2025/03/13

阿部義彦

6
最後まで文明の手が入らなかった英国のこの世の最果ての島、セント・キルダ島の失われた記憶の数々。ルポルポ2015/12/20

うりぼう

5
覚王山にある古本屋へふらっと立ち寄った時、吸い寄せられるように手に取った本。山内さんの「ザ・ファミリー読書会」でフォト・リーディングを教えてもらい読み終える。文明を持ち込むこと、文明が正義であると信じることの押し付けがましさ、人を信じることを見失う悲しさ。人と人が確かにつながっているという実感があれば、それ以外は何もいらない。フィンレーの子どもから老年までを俯瞰する。東日本大震災でもいやというほど、感じながらその原点を見失う哀しみ。どこにでもある物語。人ごとでない物語。でも、間に合う、回帰する勇気を持てば2013/05/25

カステイラ

1
うーん。自然に逆らわない生き方は確かに素晴らしいと思うけど文明に触れてしまったら人間そっちに流されるのは自然の流れだしなー。それを悪と決め付けすぎているのはどうかと(ちょっと一面的すぎる)。ちなみにセントキルダについての情報はWikipediaで調べるとかなり詳しく知ることができます。2015/03/30

almondeyed

1
井形さんは、人間にとって豊かな暮らしとはどんなものなのかというのを、常に問いかけている人だ。だから彼女が世界の果ての島とも言われているセント・キルダ島に出会ったのは必然だったと言えよう。この本のテーマになっている「持たない暮らし」への肯定的な視線は極端に走っているきらいもあるが、これが彼女のスタイルだし、こちらの心を揺らがせるには寧ろこれぐらいに書いてくれた方がいい。2013/11/27

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