出版社内容情報
ひとり暮らしの始まりは、妖怪たちのすむ奇妙なアパート――。
違う世界や違う価値観があってこそ、世の中はオモシロイ!
夕士が高校入学と同時に始めた、あこがれの下宿生活。
幼い頃に両親を事故で亡くしたため、早く独り立ちをするのが彼の夢。
ところがそこには、ちょっと変わった、しかし人情味あふれる《住人たち》が暮らしていた……。
香月 日輪[コウヅキ ヒノワ]
著・文・その他
内容説明
夕士が高校入学と同時に始めた、あこがれの下宿生活。幼い頃に両親を事故で亡くしたため、早く独り立ちをするのが彼の夢。ところがそこには、ちょっと変わった、しかし人情味あふれる“住人たち”が暮らしていた…。
著者等紹介
香月日輪[コウズキヒノワ]
和歌山県生まれ。大阪府在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
253
全10巻をこれからぼつぼつ読もうと思います。最初の話でこれだけ濃い内容だと、あとがちょっと心配(?)。夕士がアパートに正式に落ち着くまでの、シリーズとしての第1章をみごとに読ませてもらえました。人間生活の日常がドラマチックだということが、妖怪の側から見ると、みごとに明からさまに見えるものなんですねえ。2013/11/12
kishikan
209
香月日輪(こうづきひのわ)、ひょんなことからこの本を知り、初めて彼の作品を読む。面白い!対象は中・高校生向け?そんなの良いんだよ。エンタテイメントだもの。これね、人(人も幽霊や妖怪)それぞれ違う価値観を持っているていう、教訓じみたところもあるのだけれど、それが学生向けってことなのかしら。でもそれだけじゃないんだよ。夢枕獏の陰陽師のようでもあり、どこかホラー的でもあり、ばかばかしくもある。それでいて軽いノリ。そこら辺がこういったライトノベルの良いところですね。2008/09/29
mikea
163
読メで評判を聞いて、読みたかった本!!面白かったです。読みやすくて、一気読み。同じ価値観の中にいるとダメになる」っていう長谷の言葉にも共感。違う価値観の人とコミュニケーションをとって初めて自分を客観的に見れる・・・なるほど~!!自分と違う意見を聞いて、受け入れる心を持ちたいです。シリーズ読みます!!るり子さんのご飯が美味しそうでした!!!2011/07/08
masa@レビューお休み中
162
いきなり殴り合いのシーンから始まり、なにやら昭和の青春ドラマ的な雰囲気に驚きつつも、ちょっと懐かしいと思わせるこの雰囲気がいい。舞台となるアパートも大正ロマン風の味のある建物だし、まかない付きというのも、今風ではなくていい。そして、このアパート『寿荘』には妖怪が住みついている。それも、一匹、二匹の話ではなく、数え切れないほど無数にいるのだ。いやいや、こんなところ住めないよと思ってしまうけど、主人公の夕士をはじめ、何人もの人間が、ここで妖怪たちと寝食を共にしている。読んでいると、ここに住みたくなりますよ。2012/12/13
Aya Murakami
153
地元市立図書館の職場体験実習性おすすめ本。 この作品にでてくる妖怪たちはなんだか心優しい存在で暗闇なんかが棲み処な模様。なんだか町での就活に疲れて故郷(田舎)に戻ってきたときの夜の闇と静寂に心休まった記憶がよみがえります。 心優しいだけでなく児童虐待の話や非行少年のエピソードも…。主人公の男の子は虐待する母にも愛はあるだろうとささやかな希望を抱いているようですがそれは若さ故の甘さだと…。2019/08/04