内容説明
あの日、僕はそこにいた。あの事件をニューヨークで体験した小林紀晴が描く“僕たちの9.11”。等身大の9.11がここにある。
著者等紹介
小林紀晴[コバヤシキセイ]
1968年長野県生まれ。新聞社を退社後、アジア6カ国をめぐる旅の途上で出会った日本の若者たちの姿を鮮烈な写真と文章でとらえた『ASIAN JAPANESE』を発表しデビューする。2000年より1年2ヶ月間ニューヨークに在住、同時多発テロを現地で体験する。代表作に『ASIA ROAD』『東京装置』『遠い国』などがある。03年6月より写真専門ギャラリー「Days Photo Gallery」を運営
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おもち
0
現地にいるからこそ知らされないこと。都合の悪いことはその国では報道されない。本当のことを知ることができない。2012/06/17
ゆう
0
多くの人の記憶に残っているだろう『9.11』の出来事。あまりにも予想外な出来事だった。事件をニューヨークで体験した著者が描く世界。報道で流れたのは飛行機がビルに突っ込むシーン。それだけは目に焼きつくほど何度も流されていた。本を読んでいるとその時の映像が何度も頭に浮かんだ。 『おれはあんなふうに一瞬で消えるなんて、いやなんだよ。わけもわからずなんて、そんな死にかただけはいやなんだよ』『疑うことがなかったことも、当たり前だと思っていたことも、実はそう思いこんでいただけなのかもしれない。そんなことがあること2009/07/13
yocoutad
0
『僕ら』が『今』振り返るべくは16年前の「あの」事でなく10年前の「コノ」日なのだな とぼんやり思う。……未来 ミーレ、過去 カーコゥ、現在 ヒョンジェー、遠い場所…… そして煙りのドローイング〇2011/10/31