内容説明
兄ピエールが語るジャック・マイヨール「自死」の真相。映画『グラン・ブルー』のモデル、J・マイヨールが2001年12月22日、74歳で自らの命を絶った。弟との交流やエピソードを語りながら、死に至った本当の理由を探る。
目次
海の遺伝子を受け継いで
ジャック・ロンドンの足跡を追って
イルカとの出会い
追いつ追われつ
人生最大の転機
イルカ人間の記憶を呼びさます
世界記録の達成
アンジェリーナ
映画『グラン・ブルー』
カリブ海の謎
イルカとして生きる
深海への憧れ
イルカ人間の痕跡を求めて
見果てぬ夢
永遠のイルカ
著者等紹介
マイヨール,ピエール[マイヨール,ピエール][Mayol,Pierre]
1924年生まれ。ジャック・マイヨールの3歳年上の兄
ムートン,パトリック[ムートン,パトリック][Mouton,Patrick]
海洋作家
岡田好恵[オカダヨシエ]
1950年、静岡県熱海市生まれ。青山学院大学フランス文学科卒。英語仏語の翻訳者、ライター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiro
3
個人主義を信仰しきった感。契約の重さを理解せず怒っていた感。他人を疑って考えがち。s_ _ _ _ _ _dだったら…2018/12/27
アレカヤシ
2
映画「ドルフィンマン」をみて。帯に(「自死」の真相)と書いてあるけど、ジャックマイヨールもこの本でいっているように、人間には「真実」なんて知ることはできない、「解釈」しかない、というのは、全く同感です。これだけのストイックにめり込むように激しい人生を過ごしたひとは、鬱になりやすい気がする。5章でエンゾとジャックが比較されているけど、ジャックの他者と調和できない心性が書かれている。彼は、今の人間社会を拒否して、水陸両棲人間を、海をめざしたのに、全部幻に過ぎなかったとあるとき気づいたんだろうと思う。与那国の2020/02/24
yuko
1
映画「グラン・ブルー」を観てから読んだ。自分中心で徹底主義だから、もっともっとといろんなものを犠牲にしてでも求める。人を惹きつける魅力を存分に持っているけれど、ジャック自身は他者に対しての信頼とか情熱みたいなものは、海へのそれよりは無いようにみえた。すべてを自分ひとりで考える、だから最後はあんな状態になったのかもしれない。ピエール・マイヨールや成田均の文章を読んでいると、彼らは人間への愛、ともに生きていくことの大切さが分かっていることが伝わってくる。だからこそ、余計に自死寸前のジャックをみてると涙がでる。2022/12/02
chihayahulu
1
誰かが、ジャック・マイヨールがなくなった時、自分の体が若いときみたいに動かなくなったから、と言っていたのを覚えている。そんなに単純ではない。ジャックの兄の冷静で愛溢れるしかし早足の伝記だった。恋人を強盗で亡くしたり、甥が事件に巻き込まれて行方不明になったり、波乱万丈の人生。最後の成田さんの追悼文に泣いた。 2020/09/18
koharu
1
映画、グラン・ブルーでジャック・マイヨールを知る。亡くなったニュースには驚いたが、イルカのところへ行ったんだと漠然と思った。その何年か後、書店で平積みされた本書を手に取るが、読み始められない。多分10年程の時間の後読了。2014/12/09
-
- 電子書籍
- めだかボックス モノクロ版 6 ジャン…