内容説明
天皇の料理人と将軍の料理人!壮大なスケールと江戸前の粋、待望久しい未完の秀作。縄田一男スペシャル解説付。
著者等紹介
羽山信樹[ハヤマノブキ]
1944年12月23日、東京に生まれる。武蔵工大卒。海外放浪ののち、創作に専念する。1997年6月10日死去
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感想・レビュー
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としえ
11
屋台の鮨屋に身を変じ、幕府の裏組織を探るよう命じられた圭次郎は、格式高い料理茶屋・紀ノ川楼に目をつける―。何の予備知識もなく図書館で借りてきたが、市井の中で繰り広げられる影の宮家対将軍家の抗争が動き出したと思った矢先、唐突に解説が入り絶筆&未完の作品だったと知る。七回忌を迎えた年に出版されたようで、解説の中で著者の残されたメモからこういう展開を迎えたであろうという推測は書かれているものの、う~ん初読みの作家でこの結果はちょっと残念だった。著者のご冥福をお祈りいたします。2015/06/23
風鈴
1
江戸の市井の人々の哀歓が描かれた作品かなと思って読み始めたが、料理の流派が天皇家と幕閣に分れ権力闘争がテーマに流れて話は複雑化。屋台の寿司屋の描写江戸の町の雰囲気が楽しい。2016/08/14