内容説明
相次ぐ不祥事、低下した検挙率、解決できない重大事件、失敗した暴対法、警らよりも昇任試験、キャリア化したノンキャリ幹部…信頼を失った警察に未来はない!ベストセラー『日本警察腐蝕の構造』以来警察のあり方を見続けている著者が、崩壊しつつある組織の現状に警鐘を鳴らす。
目次
1 初動捜査―神戸・大学院生暴行殺害事件(捜査しない警察;警察組織の問題点に原因が ほか)
2 暴力団対策法―失敗したヤクザ対策(ヤクザをわからなくさせる「暴力団」;暴力団にされたヤクザ ほか)
3 復活された監視―保母になった計察(思想善導の保傅;詐術的「焼け太り」戦略 ほか)
4 検挙率低下―露呈したまやかし(特別身上指導職員;「検挙率神話」の崩壊 ほか)
5 自治警察の回復―キャリア制度が阻む自治(否定された官僚支配;公安委員を選ぶ警察 ほか)
著者等紹介
小林道雄[コバヤシミチオ]
1934年、東京都に生まれる。雑誌記者から編集長、のち出版部長を経てノンフィクション作家。86年に上梓した『日本警察腐蝕の構造』では三十人以上の現・元警察官にインタビューを行い、警察の裏面を暴き注目を集める。以来、警察のあり方に鋭い指摘を続けている
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