内容説明
江戸の暮らしにこそ、日本再生の手がかりがある。多数の図版で立証する江戸の暮らしの真実。四百年前に築かれた巨大都市の秘密。
目次
第1章 徳川幕府の政治(江戸時代はなぜ長く続いたか;権ある者は禄少なく ほか)
第2章 盛んになる農工商業(豊かになっていく;農工業の大発展 ほか)
第3章 江戸の暮らし(江戸の日常食;江戸の飲食店 ほか)
第4章 江戸時代の多様性(良いことばかりはない;諸国の名産)
第5章 江戸時代は二百六十五年続いた!(江戸時代から何を学べるか;江戸時代の行政から学べること)
感想・レビュー
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コユキ キミ
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歌舞伎で見る江戸と、歴史の授業で習う江戸時代に今まで、なにかこうずれのようなものを感じていたのだが、この本を読んで、金銭感覚や身分が江戸時代ではこうであったのだろうというのが腑におちた。武士の清貧や、庶民が本当に着ていたものや食べていたもの。その意味がようやくわかった。江戸時代はもっと面白いものなんじゃないかなと。それから、今から小さな政府を作ることは難しいと思う。2015/09/04
バチスカーフ
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「265年も続いた江戸時代が専横と圧政の暗黒時代であったはずがない」という切り口で、江戸時代の生活や風俗を様々な側面を検証する評論。多少くどいが、内容的には大いに賛同できる。叶うことなら、一度あの頃の江戸に滞在してみたいものだ。2011/08/02