内容説明
更始帝の乱脈をのりこえ、青年劉秀の河北統一成る。妻を娶らば陰麗華、愛を貫く男の純情と攻略。倭の国に金印をもたらした者は。
著者等紹介
塚本青史[ツカモトセイシ]
1949年、倉敷市生まれ。同志社大学卒業。日本写真印刷(株)勤務のかたわらイラストレーターとしても活躍後、’96年『霍去病』(河出書房新社)を発表して注目を浴びる。以後、『白起』(同)、『呂后』(講談社)と意欲作を放つ。現在塚本邦雄選歌誌『玲瓏』の発行人も兼務している
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感想・レビュー
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suzuki-takefumi
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ひどい尻切れトンボ。光武帝の話が読みたいのであって、力子都の話は、どうでもいい。大体、馬援の出番がほとんどないというのはどういう事だ。「矍鑠」どころか陰麗華が皇后にもなっていないで終わってしまった。2009/08/10
白山手賀
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登場人物の人格の描写が重すぎないので、読んでいて疲れません。劉秀が飛びぬけた存在と描かれていないことも、かえってリアルな感じがする。2021/06/09
半べえ (やればできる子)
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★2020/04/07
matypoyo
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最後があまりにも駆け足すぎて、中国統一が終わる前に物語が終わってしまい、ちょっと残念。光武帝のすごさというよりも、光武帝自体も人間なんだなと思うことができたという意味ではいい作品だったのかもしれない。ただ、本音をいうと、力子都の物語だったといったほうがいい気がします。呂母の乱から始まって、さいごまででてくる力子都。最後のところまででてきて、〆も力子都のことで終わりですから。2018/03/10