出版社内容情報
柏葉ファンタジック・ミステリーの真髄! 作者から読者への挑戦でもあるこの11編の短編は、どこへつれていかれるのかわからず、ハラハラドキドキ。最後のオチも爽快! 柏葉ファン必読を。 中学・高校
内容説明
親子、家族、友情、男と女―絡みかけた心の糸は、いつかは愛の力が解きほぐしてくれる。ファンタジーの名手・柏葉幸子がつむぐ11編が、読む者を時には奇妙でオカルトな、時には爽快で心おどる不思議世界に連れていってくれます。柏葉ワールドのすべてのエッセンスが満載の短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
45
これは子供たちが読むのだろうか。それとも、昔子供だった人たちが読むのだろうか。おばけも、人形も、オオカミ男も出てくる。ファンタジーな要素もあって、かわいい物語もあるのだが、それ以上に背筋がゾワゾワするような怖い物語が多い。しかも、それはおばけなんかよりも人間の方が怖いのだ。人の欲望は、さまざまな形へと変わる。愛する人を欲したり、自由になりたいと願ったり、現状から逃げたいと思ったり…。望み通りにしようとする、その様が恐ろしい。取り憑かれたという表現が一番合うのではないだろうか。2012/09/21
oldman獺祭魚翁
37
この著者は今回初めて知ったが、児童書を知る人には有名な方らしい。メチャメチャ面白い短編集。楽しいもの、考えさせるもの、怖いものなどバラエティーに富んでいる。各短編の殆どのタイトルが、お伽話や児童文学絡みなのが楽しい。 女性目線の話もあるが、多くは優しさに包まれている。 暖かい結末が待つもの、見事なオチが楽しいもの、この短編集はYA向けなものだと思われるが、大人が読んでも目一杯楽しめる。 2023/01/17
takaC
24
おや、子供向けなんだろうか?2012/08/30
花林糖
22
【柏葉幸子さん 読書会】 単行本の帯に『「家族、親子、そして人と人との絆をつむぐミステリアス・ファンタジー!」おとぎ話を最高のスパイスで味付けした11編』とありますが、まさにその通りでした。不気味さ毒気もありの丸々一冊好みでした。「金色ホーキちゃん」「桃から生まれた」「「つづら」「「ピグマリオン」「ブレーメンバス」が特にお気に入り。「ピグマリオン」にはゾッとしました、、、、。2019/01/18
mntmt
17
面白かった。短かいお話が11編。「ピグマリオン」は、忘れられない怖さ。「ブレーメンバス」が一番好きかな。2016/01/11