巨海に出んと欲す

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巨海に出んと欲す

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  • サイズ B6判/ページ数 398p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062117142
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

陸の掟にとらわれず、遠い海の彼方を見据えた男・藤原純友。大きすぎる器ゆえに、闘いを宿命づけられた男・平将門。京都朝廷が腐敗の極みに達した十世紀。瀬戸内の海を闊歩する海賊衆を束ねた藤原純友は、遊女、傀儡衆、碧眼の美しい兵など、律令の枠からはみ出した「異端」たちを、不穏な空気が渦巻く東の国に放つ。いまだ謎に包まれる平将門・藤原純友の乱を、斬新な発想で描き尽くす、歴史エンタテインメント小説の新たな傑作。

著者等紹介

金重明[キムチュンミョン]
1956年、東京生まれ。東京大学、大阪外国語大学中退。’97年に第8回朝日新人文学賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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TheWho

5
平安中期に起きた「承平天慶の乱」を藤原純友を軸に並行して平将門迄を描く歴史絵巻。大筋は、海音寺潮五郎の「海と風と虹と」と「平将門」を1冊に纏めたNHK大河ドラマ「風と雲と虹」の主人公を、藤原純友に置き換えた様な物語でした。大作だった海音寺潮五郎本とは違い多少内容が薄いとも感想を持ったが、「承平天慶の乱」を唐の滅亡後の五代十国時代や統一新羅後の高麗王朝に准える世界観は、律令世界から脱した日本独自の歴史を彷彿させる壮大な物語でした。2014/04/28

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