内容説明
非プリン系食品に覚醒した旅する作家は、利尻でモヤシを育て、久米島でモズクに命を救われる。旅とビールと怪しい人々の物語。
目次
モヤシ
モズク
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そうたそ
13
★★★★☆ 健康診断で尿酸値の数値を指摘され、少しでもプリン体の少ない食品を、と著者が手を出したのがモヤシ。一度ハマれば、ずっぽりとハマりこんでしまう著者の、モヤシに目覚め、やがてモヤシと旅をするに至る私モヤシ小説。内容的にはほぼエッセイと言っても過言ではないのだが、これがめっぽう面白い。モヤシだけで(厳密にはモズクも含まれるが)一冊書いてしまえるのがただただ驚き。読み終わる頃にはモヤシを食べたくなっているし、育てたくなっているという一冊。2024/10/04
うめけろ
8
シーナさんのエッセイは無条件で大好きですので、どう転んでも面白かったです。てか、あのシーナさんが痛風予備軍として食べ物を気にするようになったのは何だか寂しいなあ。いつまでもグイグイ呑んで、わしわしと食べて欲しいなあ。旅行先で豪勢なウニ料理が目の前にあるのに、頑なにそれらを食べないというのは凄いと思いました。誰でも「少しくらいなら」と、手を出しますよねえ。でも、手を出さないからこそ、私モヤシ小説なのか(笑)。2012/08/31
takeapple
6
尿酸値が高い時は、モヤシとモズクがいいというのを私も実践して改善された。すごいな、でもしみじみといい小説である。2003/05/04
紫陽花
6
表紙の沢野ひとしさんのイラストにゆったりした時間を感じた。沖縄にはいろんなチャンプルーがあるそうだ。食べてみたくなった。その後、シーナさんの尿酸値はどうなったかな?2013/12/26
ひで
4
健康を気遣いつつ、食事や宴を、美味しく、楽しくするために工夫や努力を惜しまないシーナさん。読んでいて楽しくなり、お腹が空いてしまいます。2016/03/21