内容説明
同僚殺しの汚名をすすぐため、残された武器は、ただ一つ。熱い刑事魂だけ。元SPの決死の攻防。
著者等紹介
松浪和夫[マツナミカズオ]
1965年、福島県生まれ。福島大学経済学部卒業後、地元の銀行に勤務。’89年退行後、文筆生活に入る。’92年、『エノラゲイ撃墜指令』(新潮社)で第4回日本推理サスペンス大賞佳作受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴と空
4
何度も何度も捕まりかけては何とか逃れて、の繰り返しにドキドキもするけど、疲れちゃったりもする。あいつはどう考えても怪しいよな、と思った人が予想通り悪者だったり、あの子との約束はほったらかしのままなのが少々残念だったりと気になることもあるんだけど、一気に読んじゃうくらいには引き込まれる。2010/08/05
久岡 弘佳
2
「真犯人(ホンボシ)は俺じゃない! 同僚殺しの汚名をすすぐため、残された武器は、ただ一つ。熱い刑事(デカ)魂だけ。 元SPの決死の攻防。 日本推理サスペンス大賞佳作受賞の著者による息詰まる長編サスペンス。 殺したりするものか。刑事の使命は犯人逮捕だ。 私なら、まず恋人に助けを求めます(捜査の女性刑事)。 情報が漏れている。 射殺――。 今は俺を信じてもらう他にないんだ、、、。」 あれよあれよと同僚を殺した犯人に仕立て上げられ、逃亡しながら、知恵と勇気でただひとり、真犯人を追いかける。 そんな事態が本当に2013/01/28
Mitsuo Seki
2
実際にはあり得ないような設定だけど、しかし妙にリアリティがあってグイグイと引き込まれて読み進められる。(日本でこれほど大っぴらに鉄砲を撃てるとは思えないがそこは愛嬌ってことで) 本当の悪者も意外に早い段階でわかるけど、それでも飽きはこない。 ハードカバーのうえに、上下2段になっている長編だけど、映画を見ている感覚。 2012/06/26
zero
2
逃亡者、使い古された。というところ。 あっさりと敵役バレバレなんだけども スピード感あり無駄な横道なしで一気。 ストーリーが想定内だけにどれだけ読ますかが書き手の力量とすれば、まずは合格。 読むべし。 それにしてもこんなに発砲すると後始末たいへんと、変なところが気になったりして・・・ね。2012/01/26
のんきゃも
2
グイグイ引き込まれ、二段に渡る長文にも関わらずあっというまに読了。あまりにリアルで映画のよう。自分の同僚が殺され、その犯人扱いされ追われ、恋人までもが危機に・・・最後まではらはらどきどきしながらあっという間に読んでしまった。この作者うまいと思います。2010/11/26