内容説明
25年前祖母幸田文が見つめた“崩れ”を孫奈緒が再訪した。時の流れと人のつながりに想いをこめて、確かな筆致で綴る感動の体験紀行。
目次
四半世紀の分かれ目―竜ヶ水・桜島
緑の山と砂防さん―六甲・田上山
天涯の幸せ―立山カルデラ
動く土地―小谷村・牛伏川
有珠に呼ばれる―有珠山
心ここにあらざれば―日光・足尾
復興が終わるとき―雲仙普賢岳・長崎市
海へとつづく旅―大谷崩れ・安倍川
あとさきを想う―富士山
時空を超える―オーストリア
著者等紹介
青木奈緒[アオキナオ]
1963年4月東京小石川に生まれる。学習院大学文学部ドイツ文学科卒業、同大学院修士課程修了。オーストリア政府奨学金を得てウィーンに留学。その後1989年より翻訳、通訳などの仕事をしながらドイツに滞在。1998年秋、帰国してエッセイ「ハリネズミの道」、2001年、小説「くるみ街道」エッセイ集「うさぎの聞き耳」を刊行
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