内容説明
男は霧のなかに夢をさがし女は勁くやさしかった。北辺の地で凛々しく生きた女三代の物語。
著者等紹介
原田康子[ハラダヤスコ]
1928年東京生れ。二歳の時釧路に移り住む。釧路市立高等女学校卒業。東北海道新聞社の記者となる。56年同人誌「北海文学」に発表後東都書房から出版された長編小説「挽歌」(女流文学者賞)はベストセラーになり、更に映画化されブームとなった。主な著書に『蝋涙』(女流文学賞)などがある
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感想・レビュー
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シロツメクサ
1
明治維新の後、北海道に渡った女性の一代記。周りの人を大事に生きていて、良い男性を進められて望まれて夫婦になり、真面目に生きていればこそ、周りの信頼も得られて、良い話です。下巻が楽しみ。2014/05/30
猫草
0
蝦夷地から北海道に変わる頃の幸吉と妻さよの真摯な生き方に惹かれていく。話が冗長に流れそうで流れないのは二人の清廉な人間性のおかげ。いつまでも読んでいたい気になる。それだけに波乱万丈にはならないでと願いながら下巻へ。2015/08/28
カナッパ、ユイッパ
0
(★4.0) 上巻は幕末から明治の後半まで、主人公とその家族が激動の時代をひたむきに生きる姿が描かれています。恐らく多くの資料を丹念に調べたことでしょう、淡々と進む物語と人物の描写は的確で北海道でも特に気候が厳しい釧路で人生を切り開いていく生きざまに強く惹かれました。2019/05/07
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